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ここは「N.E.S.T.」。
突然現れた怪獣「バイオニクル」と戦う防衛組織の本部基地だ。

イブ隊長「ヨシダ隊員・・・」

ヨシダ隊員「何です隊長?」

イブ隊長「人間は死んだ後、どうなるんでしょうか」

ヨシダ隊員「他の生き物同様、肉体は土に還るだろう」

イブ隊長「では、精神は?」

ヨシダ隊員「三途の川を渡り、天国か地獄に行く事になる・・・というのは無難すぎる答えか」

イブ隊長「私は、一度死んだ精神は永遠の暗闇の中に閉じ込められると思うのです」

ヨシダ隊員「随分ネガティブな発想だな?」

イブ隊長「もしも死後の世界が夢のような理想郷だったら、皆よろこんで死ぬと思います。
だから本当の死後の世界は、永遠に、孤独に暗闇を見ているだけのものだと思うんです」

ヨシダ隊員「何かあったのか?」

イブ隊長「いいえ、私はずっと前からそう思ってました」


この会話から数日後である。
突然、ヨシダ隊員が行方不明になった。

隊員達は総力を尽くしてヨシダ隊員を捜索したが、何処にも見つからなかった。
ヨシダ隊員の無線に通信を図る。なんと繋がった。
しかしそこから聞こえてきたのは、不気味な電子音と

「・・・ミッ・・・グーン・・・」

という途切れた謎の音声だけであった。



更にその数日後・・・

N.E.S.T.基地のレーダーに不気味な影が映った。
基地の真上、大気圏外から巨大な物体が迫っていた。

ゼロ隊員「いっ隕石か!?」

カンタ隊員「あれが落ちたらこの基地は・・・いやこの国はクレータになって壊滅してしまうぞ!」

ニトロ隊員「表面温度2兆度wwwwwwww」

マトア隊員「遂に、地球は終わるんですね・・・」

イブ隊長「なんて事でしょう・・・ヨシダ隊員も見つかっていないというのに」


謎の巨大物体は高速で基地へと落ちてくるだろうと思われた。

だが基地との距離1000M辺りから急に減速して、まるで正確に基地の中心を狙うかのようにゆっくりと飛来してきた。


イグ隊員「あれは、隕石じゃない・・・!?」

ダーヌ隊員「まさか・・・」

シグレ隊員「バイオニクル・・・!」


突起に囲まれた卵型の巨大物体は遂にN.E.S.T.基地に墜落した。
それは基地より一回り小さかったが、中心部から基地を倒壊させるのには十分な大きさだった。

突然、巨大物体が光を放ち、縦に八つに割れる。
卵型の物体はまるで花のようにゆっくりと開いた。
激しい煙が辺りを包む。

煙が晴れ、卵があった場所には、顔の前で手を合わせるバイオニクルの姿があった。
全く微動だにせず、静止している。

その漆黒の体は黒光りし、顔の黄緑色の発光器が不気味に光る。
頭の銀灰の鎌のような角が展開し、かつて基地のあった場所には不気味な電子音が鳴り響いていた。
そしてゆっくりと腕を動かし、腰の横へ下ろした。


史上最強のバイオニクル・最強怪獣ミグダスの降臨。




ゼロ隊員「・・・ふうっ!」
隊員達は隕石の落ちる前に緊急脱出機で基地を出ていた。

しかし基地崩壊の激しい爆風に飲み込まれて脱出機も瓦礫の下敷きとなっていた。
何とか脱出機から脱出した隊員たちが見たものは、最悪の光景であった。

瓦礫の山となった自分達の基地と、そこに聳え立つ黒い悪魔。

兵器格納庫もばらばらになって、NESTの売りであった超最新兵器類も全て破壊されていた。

そしてもう一つ、驚愕の事実があった。

ゼロ隊員「・・・居ない!」

カンタ隊員「ヨシダ隊員なら、数日前から居ないだろ?」

ゼロ隊員「違う!イブ隊長だ!イブちゃんが居ないんだよ!」

基地に居る人間全てを乗せたはずの脱出機の中に、隊長の姿は無かった。


最強怪獣ミグダスはそこから一歩も動かず、脱出機の方を向く。

そして両手を前に突き出し、脱出機に向けた。


その時、白く眩い光が基地周辺を包んだ。

脱出機の前には、白い巨人・ビオナイクラーが膝立ちになって現れていた。


ビオナイクラーは急ぐようにミグダスの両手を掴む。
ミグダスは腕だけを動かしそれを弾き飛ばした。

ビオナイクラーはミグダスに向けて拳を振るう。
ミグダスは片腕でそれを受け止めた。

ビオナイクラーはすかさずローキックを繰り出す。
ミグダスは下に向かって手を翳し防いだ。

続けてビオナイクラーはハイキックを放った。
ミグダスは両腕をあわせてそれをガードすると、そのまま両手でビオナイクラーの体を突き飛ばした。

ビオナイクラーは自分の身長ほど吹っ飛ばされ倒れる。
ミグダスは体の前で腕を組んだ。

ビオナイクラーが起き上がって、カッター光刃を放った。
するとミグダスが消え、ビオナイクラーの死角に現れる。
ビオナイクラーが振り向くと、今度は後ろに回っていた。

正真正銘のテレポート移動である。

ミグダスは片腕だけを振ってビオナイクラーの後頭部を殴る。
よろけるビオナイクラーの背中をもう一方の腕で突いた。

前のめりになり倒れるビオナイクラー。
ミグダスは追い討ちをかけず、テレポートをして間合いを取った。

もう一度カッター光刃を放つビオナイクラー。
ミグダスはそれを片手で弾き飛ばした。

すかさずビオナイクラーがリターン光線を発射する。
ミグダスはバリアーを張り完全に防いだ。

驚くビオナイクラーを尻目に、ミグダスは発光器の上部からクラッシュ光弾を連続して放出する。
ビオナイクラーもバリアーを張ったが、光弾はバリアーを突き抜けてビオナイクラーに直撃した。

よろめく白い巨人と、全く動じない黒い悪魔。

ビオナイクラーはすぐに指先から水を噴射した。それは強力な水流カッターへと変化した。
そのまま居合いの刀のように構え、ミグダスに向かって切りかかる。

ミグダスはそれを腕だけで止めた。水流カッターを受けても全く動じない。

ビオナイクラーはもう一度拳で殴りかかった。ミグダスも同時に拳を放って、ビオナイクラーの拳を潰した。
急いでビオナイクラーが膝蹴りを放つ。ミグダスも同時に膝を上げて止めた。ミグダスが足を動かしたのはこの時が初めてである。

衝撃で隙が出来たビオナイクラーの首を、ミグダスが片手で掴んで持ち上げた。
そのまま格納庫の方へ放り投げる。

力なく倒れるビオナイクラー。
ミグダスは移動せずゆっくり振り向くだけだ。


立ち上がったビオナイクラーが腕を×字型に構える。
そして今までで最も強力なニクリウム光線を放った。


ミグダスは全く動かずニクリウム光線を受ける。
それどころか胸の吸収器官で高濃度のニクリウムを吸収した。

ミグダスが両腕を前に伸ばす。そして手首をクロスさせた。
手から発せられる波状光線・アルティメットビームはビオナイクラーの胸に命中した。

ビオナイクラーは苦しそうにもがいた後、静かに地に膝をついた。


その様子を見たミグダスが、ゆっくりと歩みだす。
そして動きが停まったビオナイクラーの前で静止した。

ミグダスはビオナイクラーの胸にある点滅した宝石の近くを手で突き、穴を開けた。

ビオナイクラーに空いた穴からは、体の中でせわしなく動く歯車と、人サイズのカプセルを見ることが出来た。
それは即ち、ビオナイクラーもまたバイオニクルであるという証拠だった。

そしてミグダスはビオナイクラーの宝石を掴む。
ビオナイクラーは既に抵抗できなかった。


ミグダスが、ビオナイクラーの心臓ともいえる宝石を、握って粉砕した。
ビオナイクラーの目の光が消える。


ビオナイクラーの体は泡状に溶け、地を流れた。

そして残ったカプセル。
ひびが入り、砕けて煙が噴出す。

中に入っていたのは、イブ隊長だった・・・。

意識は無く、ただ瓦礫の上に倒れるだけだった。


一同「隊長!!?」



その時だった。

突然ミグダスが苦しみ、もがいた後に泡状に分解した。

泡になったミグダスから落ちるカプセル。


そのカプセルにもひびが入ったかと思うと、

突然蓋が吹き飛び、

中からヨシダ隊員が倒れ出てきた。



自力で起き上がり、ヨシダ隊員は倒れたイブ隊長の姿を見た。


ヨシダ隊員「・・・イブ隊長!?」



隊員たちは突然の出来事に呆然としていた。

イブ隊長がビオナイクラー!?

ヨシダ隊員がバイオニクル!?


全員、驚かずには居られなかった。


・・・ただ一人を除いては。




・・・づ・・・づ・・・く?
あと二話で終わり!!

wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

by kozenicle | 2010-03-31 23:47 | ネスト関連

ここは「N.E.S.T.」。
突然現れた怪獣「バイオニクル」と戦う防衛組織の本部基地だ。

ゼロ隊員「へいイブちゃん、今日もいつも通り可愛いねぇ」

イブ隊長「そんな///」

ゼロ隊員「あんまり可愛いから疲れが吹っ飛ぶよぅ」

イブ隊長「むむむ・・・///」

ゼロ隊員「ところでウブ・・・じゃなくてイブちゃん、俺たちって付き合ってるのかな?」

イブ隊長「え///」

ゼロ隊員「いやさ、いつもそうやって照れてばっかりだから、実際俺の事どう思ってるのかなって」

イブ隊長「それは、ゼロ隊員には尊敬できる所もあるし、カッコいいとは思ってますけど・・・///」

ゼロ隊員「それでそれでぇ」


イブ隊長「・・・でも、付き合ってはいません」

ゼロ隊員「え?」

イブ隊長「だって、だって浮気しているんでしょう?」

ゼロ隊員「おいおい俺がイブちゃん以外の誰を愛するってのさ?
この基地の女性隊員だってあとダーヌ隊員しか居ないんだぜ?俺がダーヌ隊員と会う機会はそんなに無いでしょうよ」

イブ隊長「ダーヌさんじゃありません・・・ヨシダ隊員とカンタ隊員といつも話していたじゃないですか。あなたが好きな女の子の事」

ゼロ隊員「え!?」

イブ隊長「髪がピンクでヤンデレで喧嘩が強くて可愛い女の子が好きって照れながら言ってたじゃない!」

ゼロ隊員「いや、それは・・・!」

イブ隊長「やっぱりそうなのね!もうゼロさんの事なんか知らない!」
隊長は怒って去っていった。

ゼロ隊員「そ、そんなぁ・・・」



ゼロ隊員がガッカリして司令室に戻る。
イブ隊長がヨシダ隊員と何やら楽しそうに話しているのが見えた。

ゼロ隊員「・・・なんでいなんでい、こう見るとイブ隊長も大概じゃあないか」

コゼニ研究員「すれ違い、すれ違い。すれ違ったらスレ違い。そしてまたまたすれ違い」

ゼロ隊員「・・・おい何だとっつぁん、どういうつもりで言ってんだ?」

コゼニ研究員「何でもないっすよ。ところでちょっと来てくれません?」

ゼロ隊員「は、はぁ」



その直後である。

突然基地のレーダーに巨大生物反応が出た。それも基地の敷地内だ。

マトア隊員「隊長、緊急事態です!」

イブ隊長「こんな近くにバイオニクルが!?」

突如現れたバイオニクル・変身怪獣ゼローズは既に基地へと迫ってきていた。
それは狐に似た頭部と尻尾を持ち、手足に鋭い爪を持っていた。
動物とは思えない縦に並ぶ三段のゴーグル状の目が連続して光った。


カンタ隊員「相手の特性が分からない、ひとまずは威嚇射撃を」

イブ隊長「ヨシダ隊員!私と一緒に威嚇装備の用意を!」

ヨシダ隊員「そういうのはゼロ隊員の仕事じゃ?」

イブ隊長「今日は違うんです!急ぎましょう!」


そして二人はバズーカを担いで外に出る。
ゼローズが二人を見下ろした。
二人はバズーカを発射するが、着弾する寸前にゼローズが一瞬姿を消し、その背中を通り抜けてバズーカ弾が爆発した。

ゼローズの目がゆがんだかと思うと、突然ゼローズの尻尾がうなりを上げ、二人の目の前にたたきつけられた。
直撃はしなかったが衝撃で二人は吹き飛ばされて離れ離れになってしまった。

ゼローズはヨシダ隊員に目もくれず、倒れたイブ隊長に向かって接近する。


その時フラッシュが起こり、ゼローズの背後にビオナイクラーが現れた。

ビオナイクラーはゼローズの首にチョップを食らわせる。
ゼローズは一瞬よろめいたが、素早い身のこなしで後退した。
すかさずビオナイクラーがカッター光刃を投げつける。

すると突然ゼローズが消えた。
驚くビオナイクラー。
しかしその直後、視界の端にあった建物がゼローズの形に変貌し、襲い掛かった。

カンタ隊員「どうやらビオナイクラーは狐に化かされているらしい」

イグ隊員「変身能力の類でしょうかね」


ビオナイクラーは再び手刀を放つ。
するとまた消えた。すぐに後ろから飛び掛ってくる。
今度は基地の外壁に変身していたのだ。

ビオナイクラーはゼローズを背負い投げして、地面にたたきつけた。
またゼローズが消える。突然ビオナイクラーの足が掴まれ、ひっくり返された。
今度は地面だ。

ニトロ隊員「変身した時のレーダー反応が無いwwwwww」

シグレ隊員「どうやら細胞そのものを変質させられるようで」

ダーヌ隊員「鉄にも紙にもなれるって事ですね」


ビオナイクラーが立ち上がるとまた消えていた。
急いで辺りを見渡す。・・・あんなに大きな車が有るはずが無い!

ビオナイクラーはすかさずカッター光刃を投げる。

巨大な車はゼローズの形に戻り、ゼローズは泡状に還った。

ニトロ隊員「あっさりすぐるwwww」


そして勝利を確認したビオナイクラーは、空高く飛んでいった。


隊員全員が安堵の息を漏らし、イブ隊長もゆっくり起き上がる。


その時だった。
泡の塊は再びゼローズの形に戻って、ゼローズがイブ隊長の前に姿を現す。

今度は泡に化けていたのだ。

シグレ隊員「化かされた!」

カンタ隊員「こ、この程度のトリックに騙されただと・・・!?」


ビオナイクラーが帰ってしまった今、ゼローズの破壊活動が始まると思われた。

だが何故かゼローズはイブ隊長に向かって手を伸ばした。
イブ隊長は逃げようとしたが、すぐに捕まって持ち上げられてしまった。

ゼローズは素早く大きな跳躍をすると、山の方面へと逃げていった。


マトア隊員「イブ隊長が連れ去られた!?」

ダーヌ隊員「バイオニクルが人間を誘拐?一体何故?」

すると司令室にヨシダ隊員が戻ってくる。土煙で服が茶色がかっていた。

ヨシダ隊員「今すぐ追跡するぞ」



その頃、ゼローズはイブ隊長を掴んだまま山の上を疾走していた。

山を越え谷を越えた後、崖のような所でゼローズが止まった。
そして崖の先にイブ隊長を降ろしたかと思うと、振り返って森の中を覗きだした。

イブ隊長はすぐにでも逃げようと思ったが、前には怪獣、後ろは切り立った崖という状況の中で動けずにいた。

ゼローズが向き直り、イブ隊長に手を伸ばす。
手には、背の高い花で作られた大きな花束が置かれていた。

貰わなければ落とされる気がして、イブ隊長は花束を抱える。

ゼローズは手を引っ込めると、安心したようにしてそこに座った。
イブ隊長は逃げ道を塞がれますます逃げられなくなったので、真似して座ってやった。

ゼローズはさらに満足したようにし、寝転がりだした。
イブ隊長にはその仕草がユーモラスに見えて、とりあえず真似して寝転んでやった。

そしてそのまま夜になる。

イブ隊長(私は一体いつまでこうしていなければならないのかしら・・・
このバイオニクルからは殺気も感じないし、むしろ可愛くすら思えてくるんだけど、実際私をどうする気なのだろう?
あぁ、早く救助が来ないかしら・・・)

イブ隊長の耳にはゼローズの大きな寝息が聞こえ始めていた。
そしていつしかイブ隊長も眠りに落ちていた。


深夜。

突然の衝撃でイブ隊長は目を覚ます。
ゼローズはイブ隊長をかなりの勢いで掴むと、これまでよりずっと速く走り出した。

N.E.S.T.の戦闘機が追跡に来たのだ。
ゼローズは稲妻のごとく山の上を跳び続けて逃げた。

ボンコーイV1が威嚇射撃をすると、ゼローズは背中で銃弾を受けた。
イブ隊長を懐に隠している様子はまるで守っているようにも見えた。

途中でゼローズが夜の闇の中に消える。
ボンコーイが諦めて去ると、ゼローズは元の形に戻って月を見上げた。

それから何処かへと進み続けるゼローズ。
イブ隊長は不安であったが内心ではワクワクもしていた。


ゼローズが郊外の海岸の砂浜に飛び降りる。
月明かりに照らされた海の前で、イブ隊長は降ろされた。

何だか久しぶりに広い所に出た気がした。
ここならば逃げ出しても捕まらずに済むかもしれない。

しかしイブ隊長はそれをしなかった。
目の前のバイオニクルが、何故か愛しく思えて、少しだけそばにいてやりたい気分になったからだ。

依然としてゼローズは危害を加えようとはしなかった。
ゼローズは尻尾で隊長を包むようにする。

イブ隊長「・・・意外と、軟らかいのね」

丸まったゼローズが巨大な葉っぱの固まりに姿を変える。
イブ隊長「・・・寝心地なんて気にしなくていいのよ?」

ゼローズは体を鳥の巣のようにする。隊長は首を振った。
更に体を綿状に変形させた。隊長が笑って首を振る。
次には人間の使う布団のようになった。隊長は上で転がって見せたが、途中で首を振ってあげた。
理解したゼローズが変身を解き、最初の姿に戻る。

ゼローズがまるで狐のように丸まって眠りはじめ、隊長はそれに包まれるようにして眠った。



早朝。
イブ隊長は大砲の音で目を覚ました。
とっさに隊長を掴み飛び上がるゼローズ。

一人と一匹の周りには十数台の戦車が駆けつけており、N.E.S.T.のビークルも救出の準備をしていた。

追い詰められたゼローズは、N.E.S.T.の飛行ビークルに変身すると、最大速度で飛行した。
隊員たちと戦車隊はひたすらそれを追い続ける。

大砲による攻撃がゼローズに当たった。変身が解け、ゼローズは再び走り出す。
ボンコーイV1に追いつかれそうになると、今度は巨大な車に変身して逃げ回った。

いつしか都市中心部に向かい始めていた。
気づいたNEST隊員達はゼローズをそこから離れさせる方法を考えはじめる。

しかし戦車隊は駆逐をやめなかった。誘導に時間をかけるより、危険分子の排除を短時間で行う事を優先しているからだ。
砲撃を避けきれなくなり、ゼローズの傷が目立ち始めた。

イブ隊長「どういうつもりなの!?早く私を放せば、アナタは助かるかもしれないのに!」

ゼローズは全力で街を駆け抜けた。

そして最も高い電波塔をよじ登り始める。

戦車はまだしばらく砲撃していたが、タワーの崩壊を恐れると攻撃を中止した。

ゼローズはイブ隊長を片手に持ったまま、タワーの頂上まで登りきった。


朝焼けに照らされたタワーの上で、勝利の咆哮を上げるゼローズ。


いつしか見物人も集まり始めていた。

ゼローズは機械的な目でイブ隊長を見つめる。
隊長は自分のタワーからの転落よりも、この怪獣がこれからどうなってしまうかが心配であった。

イブ隊長「離して・・・くれないの?」

ゼローズ「・・・・・・」

イブ隊長「もしかして・・・私たちって付き合ってるのかな?」

ゼローズ「・・・///」

イブ隊長「違うよね、だってアナタは私をさらっただけだもの。一方的過ぎる。」

ゼローズ「・・・・・・」

イブ隊長「・・・・・・だけどね」


その時ゼローズの背中で爆発が起きた。
戦車隊が射程の長い武装で攻撃してきたのだ。
ゼローズは落ちそうになったが、気合でタワーの中腹にしがみついた。

イブ隊長「待って下さい!私はまだ生きています!だからこれ以上この子を傷つけないであげて下さい!」

その叫びは誰にも聞こえる事はなかった。


戦車隊が次の砲撃を行った。
誰もが息を呑んだ時、空の彼方から猛スピードでビオナイクラーが現れ、戦車の弾を握りつぶした。

ビオナイクラーは戦車の攻撃を全て潰し、ゼローズを守ると、ゼローズの前で浮遊していた。
ゼローズは隊長をかばいながら足でタワーにしがみつき、片手でビオナイクラーを殴ろうと暴れたが、しばらくしてやめた。
ビオナイクラーは静かに指を構え、ゼローズに突きつけた。狐の怪獣はもう逃げたりしないという風に睨んだままだった。

イブ隊長「待って、この子をどうする気?」

隊長が心配そうに言うと、ゼローズは隊長に向かって振り返り、見つめた。

ビオナイクラーがリターン光線を放つ。

ゼローズは泡になり、イブ隊長は下へと落ちていく。



一貫の終わりだと思った時、何かがイブ隊長を抱きとめた。

驚いた隊長が見ると、そこにいたのはゼロ隊員だった。
タワー展望台の屋上で二人は再会する事となった。

イブ隊長「ゼロさん・・・どうしてここに?」

ゼロ隊員「わからない・・・ただ、君を助けたいと思っていたら、ここにいた」

イブ隊長「どうして・・・私、あんなコト言ってしまったのに」

ゼロ隊員「決まってるだろ、君を愛しているからさ」

イブ隊長「!!/////////」

ゼロ隊員「・・・俺が好きだって言ってた女の子、実はアニメのキャラの事だったんだよ」

イブ隊長「え!///」

ゼロ隊員「これで信じてくれるだろう?俺のイブちゃんへの思い」

イブ隊長「・・・・・・例えアニメのキャラクターとはいえ、本気で好きなのなら話は別です」

ゼロ隊員「・・・え?」

イブ隊長「どんな形であれ、ゼロさんがそっぽ向いてるのは嫌なんです!」

ゼロ隊員「・・・ようするに、"私だけを見て"ってコトだろ?」

イブ隊長「/////////////」

泡だらけのタワーの屋上でいちゃいちゃしている二人を見て、なぁにやってんだかと呆れたようにビオナイクラーは去って行った。

ゼロ隊員はイブ隊長を抱えたまま帰ろうと歩き出した。

隊長はタワーについた泡を見て、バイオニクルが泡にされたらどこへ辿りつくのかが気になった。
彼らが泡になることは死を意味するのか?それとも新たな生命ヘと変わって、再び会うことが出来るのだろうか。

いつものように突然現れたバイオニクル。
私をさらって旅に出たバイオニクル。
私を愛し守ってくれたバイオニクル。
泡となって私の元から去ったバイオニクル。
私の特別なバイオニクル。
私はアナタに恋をしていただろうか?




続・・・・・・く・・・//////

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by kozenicle | 2010-03-31 01:50 | ネスト関連

ここは「N.E.S.T.」。
突然現れた怪獣「バイオニクル」と戦う防衛組織の本部基地だ。


ゼロ隊員「カンタ隊員・・・いや、カンタ。組織を脱退するって本当か?」

カンタ隊員「あぁ。もう辞表は提出した」

二人は隊員仲間である以前に幼馴染であった。
組織入隊の時もカンタ隊員の誘いがきっかけであった。

ゼロ隊員「なんで今更になって?」

カンタ隊員「前々から言ってると思うが、俺は小説家になる。怪生物の相手しながらじゃ書けるものも書けなくなっちまうからな」

ゼロ隊員「見通しは付いてるのか?」

カンタ隊員「ああ。小説のコンテストでも評価されてる。ライトノベルばかり読んで調子に乗ってる奴等とはレベルが違うんだよ」

ゼロ隊員「プロになったみたいな言い草だな?」

カンタ隊員「じきにプロになるさ・・・そう遠くない内に」

ゼロ隊員「でもさ、見通しが付くのはプロになってからじゃ・・・」

カンタ隊員「何?(な人

ゼロ隊員「いや、なんでもない・・・が、頑張れよ。とにかく」

カンタ隊員「珍しく素直だな・・・まぁやれるだけやってみて結果は必ず残すつもりさ」


こうしてカンタ隊員はまだ見ぬ厳しい世界へと旅立っていったのであった。

しかし彼にとってはそれほど厳しくは感じられなかったかもしれない。
長い間書いていた小説を投稿した所、審査を通って小説家が直接会いたいとまで言ってきたのだ。

あるとき突然彼の自宅に小説家が訪れる。

小説家「やぁ。新作書いてるかい?」

カンタ「はい、それほど早くはありませんが」

小説家「へぇ。どこまで進んだかみせてよ」
勝手に書きかけのページを拾い上げてパラパラと見始める。

小説家「うん。まぁ個人的な意見としてはこの表現は端的過ぎて分かりづらいかな」
そう言って持参のペンを取り出し、印をつけ始める。おいそれは消せるインクなのか?

小説家「あとこれはこうの方が・・・」
直し方を見る限り文章の基本的な構成がまるで無視されている。
俺をダメにしに来たのかと思えるほどだ。
それに態度も馴れ馴れしくとても尊敬などできない相手だと感じた。本当に小説家なのかとさえ疑問に思えてくる。
反論したいところだがまぁとりあえずは黙っておいてやろう。

小説家「・・・うん。やっぱりこれじゃぁ若者達のハートを掴むのは難しいよ」
若者?そうかコイツは若者だけをピンポイントに狙うような小説家なのか。
一体コイツは何者なんだ?思えば全然聞いた事のないペンネームだ。誰だコイツは?

カンタ「失礼ですが、アナタの代表作は・・・?」

小説家「え?あ、知らない?アレですよ、クリオネメイドさんと氷点下レストラン」

ラノベですね、分かります。
て、そんなの題名すら聞いた事が無い。本当に何者なんだコイツは。全体的にアマチュア臭しかしない。いやそれ以下か。
コイツを受け入れるほど物書きの世界は変わってしまったのだろうか?


アマ小説家「ところで、音楽聴きながら文章書いたりしてます?」
そう言って机の上のイヤホンを手に取り、耳に当てた。まずい電源を切ってなかった。

アマ小説家「・・・うん。うん。なんだっけ、アイピローズだっけ。よく知らないんだけど確かアニソンも歌ってたよね。
でもどうせアニソン聴くならもっと有名所を聴くべきだと思うな。テンポが速けりゃ気分も上がるし情景も浮かぶよ」

コイツ俺の小説だけでなくアイピローズを馬鹿にしに来たのか?彼等は音楽を愛するロックバンドだ。
アニソン向けばかり作って媚を売っている連中とは違う。
それにコイツの言い分からしてコイツは歌詞を気にしないタイプの人間だ。小説家が言葉を気にしないなど・・・
きっとアニメ的な演出しか思い浮かばないんだ。コイツは。

アマ小説家「・・・これは僕の私見になるけど、君は向いていないと思うんだよね・・・聴く音楽のセンスも、チョイスも僕とは全く違う。
異端を目指すより大衆向けを貫いた方が自分の為になると成功した僕は思うんだよね」

は?誰がお前のような流行に流される事しか出来ない滑稽な一発屋を目指すものか。
周りと同じものを目指せだと?いつだって独創的なものが新しい時代を作ってきたはずだ。
パターンとパクリで塗り固められ儲ける為だけに書くお前には分かるまい。
それにお前が知らないだけでアイピローズは独創性から世間に支持されている。なのにどマイナー扱いしやがって。
そろそろ反論してやろうと思ったが、コイツと話す時間が無駄だと思ってやめた。

イライラしながら空返事を返すと、アマ小説家はほくそえんで軽い挨拶をすると家を出て行った。

アイツは何をしに来たんだ?
まさか早い段階で俺を潰しにでも来たのか?
俺は潰れない。
・・・しかし、何故アイツのような表裏丸出しのプロ気取りが小説家としてデカい顔をしていられるのか?
何かが間違っている。何かが・・・

更に腹立たしいのがアイツの言っていた言葉が、少し前にゼロと話した頃の俺を思い起こさせる事だった。
同じ?いや違う。違うはずだ。多分・・・。


苛立つカンタの視界に、別れ際にN.E.S.T.メンバーから渡されたお菓子の箱が映った。
むしゃくしゃして小さな菓子を三つ同時に食ってやった。




その後である。
謎の巨大物体が空から現れ、都市を覆って陰らせた。
それは一見円盤にも平たい岩盤にも見えたが、そのどちらでもなかった。

新たなるバイオニクル・振動怪獣ピロカンスである。
その大きさはこれまでのどのバイオニクルとも比べ物にならないほど大きかった。
岩のような体の端から無数の細長い腕を伸ばし、高層ビルに突き刺した。
それを繰り返してピロカンスは都市に固定されて居座る形になり、その様子はさながら巨大なドーム屋根のようだった。
そして体の中心部から地上側に向かって、頭が露出する。コウモリと甲殻類を足したような顔だ。

ピロカンス「アァァウイェェェェェェェェーーーー!」

鳴き声は胴体内部のスピーカーにより増幅され、強力な衝撃波として都市を襲う。
その振動によって地上ではマグニチュード7に匹敵する地震が起こっていた。

立ち並ぶビルが震える。いくつかは倒壊した。


その頃N.E.S.T.本部基地の隊員達は規格外のサイズのバイオニクルの情報を聞き翻弄されていた。

イブ隊長「これまでの個体とは全てが異なっています!総員十分に警戒を!」

ヨシダ隊員「警戒と言っても巨大で地震を起こせる事以外が何一つ分からないぞ」

シグレ隊員「データを観測しましたが、内部に大きな空洞がある事以外は謎のままです」

イグ隊員「一体アレにはどう対処すればいいんだ・・・!?」


ゼロ隊員「こんな時、カンタがいれば適切な作戦が立てられるんだけどな・・・」

ダーヌ隊員「でも彼は、もう脱退したのです・・・」

ゼロ隊員「そうだけど!このままじゃあの街が瓦礫になるだけだ」

マトア隊員「電話はどうでしょうか?」

ヨシダ隊員「ダメだ、通信機器類はあのバイオニクルの衝撃音波で使い物にならない」


ゼロ隊員「・・・よし、思いついたぞ!カンタを呼び寄せる方法が!」

イブ隊長「ゼロ隊員、一体何を?」

ゼロ隊員「まず、この辺にライブに来ていたはずのアイピローズに協力してもらう。もちろん予算はオーバーだ」

コゼニ研究員「そんなぁ・・・」

イブ隊長「それでどうするんです?」

ゼロ隊員「・・・まずは行動あるのみ!」

そしてゼロ隊員はボンコーイV1でライブ会場へと急いだ。
偶然にもライブ会場はパニックで観客が逃げており、アイピローズは舞台裏に避難していた。
ゼロ隊員はアイピローズに事情を説明する。彼らは必ず命を守ることを条件に承諾する。


ボンコーイV1はゼロ隊員とアイピローズを乗せて、ピロカンスに接近する。
足が刺さって固定されているビルの屋上に着陸すると、ゼロ隊員はボンコーイのタービンにコードを接続し、
さらに長いコードをピロカンスの足に突き刺した。

ゼロ隊員「今です!演奏してください!」

揺れるボンコーイの中で、アイピローズは「特別ライブ」を始めた。
彼等のデビュー曲はマイクからタービンを通りピロカンスの足に向かって伝わっていき、ピロカンスの体内のスピーカーで増幅された。
そして歌が都市全体に響いた。
ピロカンスの鳴き声より小さかったので地震は起きずに済んだ。

ゼロ隊員はこれでカンタ隊員が駆けつけるだろうと踏んでいた。

しかし効果は意外な形で現れる事となった。
ピロカンスは自らの鳴き声とは違う、高周波の増幅を受けた為に体内から弱り始めたのだ。

ここぞとばかりに空からビオナイクラーが現れる。
ビオナイクラーは屋上のボンコーイを安全な地に降ろすと、弱ったピロカンスの頭を下から両手で押し上げた。

ピロカンスの足がビルから抜け、ビオナイクラーと共にそのまま宙に浮いていく。
ビオナイクラーは空中でリターン光線を放つ。
ピロカンスはカプセルを吐き出すと、空中で巨大な泡の塊となって爆発した。

そしてビオナイクラーは急ぐようにそのまま空へと消えていった。


イブ隊長「まさか音使いを逆に音で倒すなんて、流石ゼロ隊員」
ヨシダ隊員「アイピローズに感謝状を贈らなければな」


ゼロ隊員はアイピローズに礼を言い会場に帰した。なんと彼らは駄賃は要らないと言って協力料金を取らなかった。
ホントに良いのかと申し訳なく思いつつ基地に帰還する。

シグレ隊員「大活躍ですね、ゼロ隊員!」

ニトロ隊員「新たな作戦参謀の誕生か?wwwwww」

ゼロ隊員「いや、これは偶z・・・何でもない、全て計算の内だったのさ」


すると司令室のドアが開き、私服のカンタが入ってきた。

ゼロ隊員「・・・カンタ・・・!」

カンタ「・・・聞こえたぜ、音量上げすぎのアイピローズの歌が」

ゼロ隊員「おいおい、敵倒す前に駆けつけてくれよな、こっちは作戦が立たなくて危なかったんだ」

カンタ「俺はもう組織の隊員じゃない」

ゼロ隊員「じゃあ、どうして来たんだ?」

カンタ「・・・もう少しだけ、怪獣討伐に付き合ってやろうと思ってね?」


イブ隊長「再入隊・・・ですね?きっとそう来ると思ってまだ辞めた事にはしてませんよ」

カンタ隊員「え?(な人



どうせ自分から参加した組織、自分で注文した料理だ。
やるなら最後まで平らげてやろうってね。

・・・小説界からアイツが見放される頃までは付き合ってやるさ。




つ・・・づ・・・く・・・・?


wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

by kozenicle | 2010-03-30 00:39 | ネスト関連

ここは「N.E.S.T.」。
突然現れた怪獣「バイオニクル」と戦う防衛組織の本部基地だ。

イブ隊長「ヨシダ隊員率いる新生体兵器開発チームが無事に試作一号を完成させたようです!」

ゼロ隊員「な、なんだってー。早速見に行ってみようぜ」


隊員達はいつものように格納庫へ集められた。

ヨシダ隊員「以前から言っていたように私はバイオニクルは人間にとって十分に利用できる材料だと思っていた。そこで回収したカプセルの材質構成データと以前までのビオナイクラーの戦闘データを元に新型の生体兵器を開発するに至った」

新兵器を隠していた布がめくられる。

ヨシダ隊員「これが対巨大半有機生命体用生体兵器試作一号・ニックージェだ」

それはビオナイクラーの色違いが鎧を着ている姿にも似ていた。
これまでの兵器と大きく異なるのは、それが明確に呼吸をしている事だった。

ゼロ隊員「ビオナイクラーよりは細身だけど、ダークヒーローっぽくてカッコイイな」

シグレ隊員「科学はついに命を作る所に辿り着いてしまったか・・・」

ヨシダ隊員「更にこのニックージェは既にAIを搭載している。つまり自分で考え行動出来るのだ」

イグ隊員「そこんところが一番作り難かったんだよね」

マトア隊員「ビオナイクラーは敵に回すと勝ち目が無いくらい恐ろしい力を秘めていました。
そのニックージェは完全なAI制御で平気なのでしょうか」

ヨシダ隊員「・・・つまりどういうことだ」

マトア隊員「もしニックージェが誤解を起こして暴走した時に、甚大な被害が起こったりはしないのですか?」

ヨシダ隊員「それを止める為に自爆用の爆弾が頭部に埋め込んである、もちろん起爆スイッチはこちらにある。試作品には十分な措置だと思う」

マトア隊員「そうですか。・・・しかし、”彼”は生きているのでしょう?」

ヨシダ隊員「仮にも兵器試作一号だが・・・脳に当たるAIで考え、心臓に当たる器官も持ってはいる」

マトア隊員「それを生きていると言ってはいけないでしょうか」

イブ隊長「マトア隊員の言いたい事は大体分かります。
暴走の被害を抑える為に、生きているニックージェを自爆させるのは酷だと言いたいのでしょう。
しかし一台の兵器の命と、幾千人もの人々の命のどちらを優先しますか?
命は犠牲の元で育まれて来ました。人間は生きる為に、生きている内に無意識に沢山の虫を、微生物を、小さな命を犠牲にしています。しかしそれは人間だけでなく全ての命に言える事です」

マトア隊員「確かにそうです。しかしだから”しょうがない”で済まして良いのでしょうか」

イブ隊長「我々が生きる為の犠牲をしょうがないで済ませられなかったら、どうすれば良いのですか?」

マトア隊員「生きた兵器を実験的に作り、それが人を守って死ぬか、それ以前に失敗作として死ぬか。”彼”には犠牲として死ぬ道しかないではありませんか」

イブ隊長「それは、人間も同じ事でしょう?」

マトア隊員「だからこそ彼の命も大事にしてはいけないのでしょうか」

ゼロ隊員「でもさ、兵器なんだよ。あれは。仮にも命を守る為の・・・」


その時、格納庫のドアが開いた。

コゼニ研究員「マトア隊員、お電話っす」

マトア隊員「・・・わ、分かりました」



それから数分後、基地のブリッジにて。

ダーヌ隊員「都市近郊の山間部に未確認のバイオニクル出現!」

ゼロ隊員「山っちゃ山だが、ビル街がかなり近くにあるな。こりゃ危険だ」

ヨシダ隊員「ニックージェを緊急発進させれば間に合うかもしれんな」

イブ隊長「丁度良い機会です。それではニックージェの初試験と行きましょう」



現れたバイオニクル・生命怪獣マトラスは山の間からビルを見下ろして立ち尽くしていた。
そこに蒼い影、ニックージェが飛来して着地した。

カンタ隊員「今の着地で何匹くらい生物が死んだかな?」

ニックージェは素早くパンチを繰り出す。マトラスはそれを片腕でガードした。
次にニックージェがローキックを繰り出す。マトラスは黙って受けたが倒れはしなかった。

マトラスが何も行動を見せないのでニックージェも動きを止めた。
しかし様子がおかしい。
ニックージェの全身から湯気が出て、口は獣のように大きく開き、目は赤く光って瞳が浮き出た。
全身の武器ラックが開錠され、凶暴な姿に変貌した。

ヨシダ隊員「一体何が起こっているんだ?」
イグ隊員「何もしない時のAI設定は完全に固定したはずだが・・・」

ニックージェは鋭い爪でマトラスを切り裂く。
そしてラックからナイフを取り出すと、マトラスの首に斬撃を加えた。

マトラスはしばらく直立していたが、ゆっくりと目を閉じると山の中に倒れた。
ニックージェはその上に飛び乗り、勝利の雄たけびを上げる。

イブ隊長「・・・あんな機能が?」

ヨシダ隊員「いいやあんなもの有る筈がない」

暴走したニックージェはそこから山に飛び移り、牧場を蹂躙した。

カンタ隊員「今のでどの位の家畜が犠牲になったかな?」

更に山を飛び降りて、住宅街を踏み荒らしてビルを目指し走る。

ヨシダ隊員「まさかとは思うが・・・高層ビルを敵と誤認識しているのか?」
イグ隊員「そんなに単純なミスはしないはず・・・何故?」

ニックージェはデパートの駐車場で何度も車を投げて、
その後デパートの屋上を踏み台にして、高層ビルにしがみついた。

カンタ隊員「今ので、どの位の人の命が犠牲になったかな?」

イブ隊長「・・・カンタ隊員・・・少し、黙っていてもらえないでしょうか・・・」

ゼロ隊員「隊長も辛いんだ、やめてやれよ」

カンタ隊員「はいはい」

ヨシダ隊員「・・・とにかく今すぐ自爆スイッチを押すんだ」

イブ隊長「待って下さい、今爆発させたらビルが倒壊して被害が拡大します!」


隊員たちが迷ったその時、雲の切れ間からビオナイクラーが現れ、ニックージェを引き剥がした。
暴走しているニックージェはビオナイクラーに噛み付く。ビオナイクラーはそれを地面に叩き付けると指を銃のように構えた。
ニックージェも起き上がり、ラックから拳銃のようなものを取り出して電磁ビームを乱射する。
ビオナイクラーはそれを無抵抗で受け止めた。しかし無傷である。
更にニックージェは巨大な電磁刀を抜いて滅多切り。
ビオナイクラーは素手で応酬する。
電磁刀は真っ二つに折れる。ビオナイクラーの腕からは血が流れていた。

ニックージェはチャンスだと手刀を繰り出す。ビオナイクラーは拳でそれを潰した。
衝撃に退くニックージェ。ビオナイクラーはこの相手にリターン光線が通用しない事を理解すると、
両腕をクロスしてニクリウム光線を放った。

未知の物質と化学反応を起こしてニックージェは爆散した。

勝利したビオナイクラーの目前には崩壊した町が広がっていた。
命を守ったなどとはとても言えない光景であった。


イブ隊長「なぜこんな事に・・・」

ヨシダ隊員「ニックージェに生物としての”本能”があったとしか・・・」

その時、マトラスの首の傷が青い光を放ち、山の間からマトラスが立ちあがった。
ビオナイクラーはその怪獣を攻撃しなかった。

マトラスが全身から青くて優しい光を放つ。
死んだ家畜たちの体が再生した。
瓦礫の下敷きになった人々も、命を取り戻す。
そして全ての小さな命さえも・・・
これがマトラスの生命怪獣たる所以、最初で最後で最大の生命復元能力であった。

そして爆散したニックージェも体を取り戻す。
ニックージェは人間のような目をしていた。
マトラスがうなづくように首を動かす。ニックージェもうなづき返した。

力を使い果たしたマトラスの体は泡になり、カプセルを射出して消えていった。

ビオナイクラーはもう一人の巨人ニックージェの肩を抱き、宇宙へと飛び立つ。
それはニックージェの「生物」としての新たな旅立ちを意味していた。



ヨシダ隊員「これまで人間が人為的に命を作ることを避けてきたのは、必要性以前の問題だったんだな」

マトア隊員「ある目的の為に作られ、犠牲になるだけの命はあってはならない。僕は、そう思うのです」

ヨシダ隊員「ん?マトア隊員いつの間に来ていたんだ?」

イブ隊長「今回はバイオニクルに救われました・・・我々は彼等の存在についてもっと考えなければならないようです」


続・・・く・・・?


wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

by kozenicle | 2010-03-29 01:15 | ネスト関連

ここは「N.E.S.T.」。
突然現れた怪獣「バイオニクル」と戦う防衛組織の本部基地だ。

ダーヌ隊員「遂に完成しました!これが新兵器トガメロンZ3です」

ヨシダ隊員「なかなか強そうだな」
ゼロ隊員「俺には思いつかなそうなデザインだぜ」
イブ隊長「機能はどんな感じです?」

ダーヌ隊員「これは5人乗りで音速飛行可能な戦闘機形態、5万トンの物を持ち上げられるアームロボット形態、秒速50メートルで走行するの二足ロボット形態、5億度のプラズマ弾を放出できる戦車形態に変形できます。」

ニトロ隊員「オーバーテクノロジーwwwww

ダーヌ隊員「更にこの兵器の最大の特徴は防御性能にあって、様々な物質を吸収しないで弾く特殊装甲で出来ています」

ニトロ隊員「そんな装甲どうやって加工したんですかwwwwww

ダーヌ隊員「あくまでビーム粒子等の影響を受けないだけであって、5億度を超えれば溶けてしまいます」


イグ隊員「・・・確かに、強い兵器が出来るのは良い事かもしれない。しかし、ここまで強くする必要はあるのか?」

ダーヌ隊員「これからもっと強いバイオニクルが現れるかもしれないじゃないですか」

イグ隊員「この兵器も通じない相手が現れたら?」

ダーヌ隊員「もっと強い兵器を作れば良いのです」

イグ隊員「・・・それは、血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ・・・」


マトア隊員「イグ隊員の言いたい事、分かります。相手は謎の怪物とはいえ、生き物です。過度に傷つけて命を奪うのは良くないと思います」

ヨシダ隊員「5億度のプラズマが与える環境への影響を考慮する必要もあるしな」

ゼロ隊員「今までの兵器でまかなえるって訳か」

ダーヌ隊員「そんなこと言って、後で絶対に新兵器が必要になりますよ?」

イグ隊員「生物に優しい新兵器がね」


そして隊員たちは整備室を去り、それぞれの持ち場に戻った。


ダーヌ隊員「私だって地球の為に頑張って開発したのに・・・」

コゼニ研究員「地球を守る為に作った兵器が地球を傷つけてしまう・・・難しいっすよね」

ダーヌ隊員「あ、研究員。いたんですか?」

コゼニ研究員「ところで・・・」

ダーヌ隊員「?」



数十分後、基地のブリッジにて。

マトア隊員「N.E.S.T.基地の下方50M地点に巨大な生物反応が!」

ゼロ隊員「バイオニクルかッ!?」

やはりそうであった。基地の敷地内に巨大な穴が開き、中から巨大な蛇の顔が飛び出した。
新たなバイオニクル・変形怪獣ゴランドンである。
それは一見単なる巨大なコブラのようにも見えた。

だが地上に出るなり、首の突起が薄くなって腹部が盛り上がり長い手足が生えてきた。

ニトロ隊員「変形したwwwwwwwwwwwww

ゴランドンは大きな口を開くと、喉から毒液を噴射して基地に攻撃した。
それは酸性であり基地の外壁を溶かす。

イブ隊長「ボンコーイV1とスクミズクリームV2で迎撃を!」

シグレ隊員「2機とも整備中で運行不可能です!」

ヨシダ隊員「だから同時整備はやめろとあれほど(ry

イブ隊長「仕方がありません・・・トガメロンZ3を使いましょう」

マトア隊員「そんな!」

ゼロ隊員「ダーヌ隊員を探したけど居なかったぜ?通信もつながらないしこれじゃ操縦出来ないよ」

イグ隊員「俺が出来ます」

マトア隊員「どうしてです?あの兵器に反対していたじゃないですか!?」

イグ隊員「現状を変えるにはこうするしかないんだよ!」

イブ隊長「・・・分かりました。直ちに向かってください」


トガメロンZ3はゴランドンの前に現れた。
二足形態でゴランドンと取っ組み合いになるが、投げられてしまう。
次にアームロボット形態でゴランドンを掴んで放り投げると、
ゴランドンは首の皮を広げ足を収納し飛行形態になり空中から毒液で攻撃してきた。

イグ隊員「やはりアレを使うしか・・・!!」

トガメロンZ3は戦車形態に変形しプラズマ主砲を収束し始めた。
見かねたゴランドンは尻尾を地面に直角に立てて、手足を四本腕のように変えて一本足形態に変形すると、主砲に噛み付き爆発させた。
トガメロンZ3は5億度の主砲の一時的な爆発に巻き込まれ崩れた。

一同「イグ隊員!」

その時、空からビオナイクラーが現れた。
指からトガメロンZ3に向かって放水して消火する。

するとゴランドンは飛行形態に変形し、鋭い牙でビオナイクラーに噛み付こうとする。
ビオナイクラーは素早く尻尾を掴むと、ゴランドン本人に噛ませた。

毒が回ったゴランドンは気絶し、地に落ちて地中潜行形態のコブラ姿に戻った。
ビオナイクラーはリターン光線を浴びせ、ゴランドンを泡に還した。


ヨシダ隊員「自らの作った毒に苦しめられる・・・人間も同じか」


ビオナイクラーは空へと去って行った。



カンタ隊員が救助に向かうと、イグ隊員は既に自力で脱出して来ていた。

イグ隊員「ダーヌ隊員に謝らなくちゃな・・・頑張って作った兵器を壊しちまった」

すると基地の裏からダーヌ隊員が現れ、イグ隊員に駆け寄った。

カンタ隊員「こんな時にいったい何処で何してたのさ?」

ダーヌ隊員「新兵器のアイデアを考えてたんです」



数週間後・・・。

ダーヌ隊員「この新兵器はワーピターX4。バイオニクルを無傷で効率的に捕獲できます」

イグ隊員「!?」



続く・・・・?


wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

by kozenicle | 2010-03-26 18:00 | ネスト関連

ここは「N.E.S.T.」。
突然現れた怪獣「バイオニクル」と戦う防衛組織の本部基地だ。

イブ隊長「ふう…最近怪獣が多くてデータ管理も大変ね」

ゼロ隊員「水持って来ようか?」
ヨシダ隊員「そうなると思って超神水を持って来た」

マトア隊員「大変です!」

イブ隊長「どうしました?」

マトア隊員「蛇口から…うどんが出てきました」

ヨシダ隊員「なん…だと…」


そしてマトア隊員とニトロ隊員が水道管を調べ始める。

マトア隊員「水道はうどんしか流れてないですね…水が一滴も無い」

ニトロ隊員「下水道もうどんしか見えないwww


2人の調査の結果、うどんは水を供給する元から流れてきている結論になった。

ダーヌ隊員「どうやら周辺の一般家庭でも同様の現象が起こっているようです」

シグレ隊員「水道局から電話が来ました、ダムがうどんで一杯になっているそうで」

ゼロ隊員「汁の無いうどんなんてマズそ」

イブ隊長「それでは至急ダムの調査へ向かってください、シグレ隊員」

シグレ隊員「水は得意分野なんで。行ってきます」

コゼニ研究員「これが本当にうどんなのか自分も確かめにいくっす」

シグレ・コゼニはスクミズクリームV2に乗って射戸部ダムへと向かった。
ダムで2人が見たものは、水を全て吸い尽くした大量のうどんであった。

シグレ隊員「うどん工場はこの周辺には無いはず・・・?」

コゼニ研究員「例えば、例えばの話っす、カエルの卵なんかは・・・」

その時ダムが轟音と共に崩壊した。
新たなバイオニクル・豪雨怪獣シグソロロが突如姿を現したのだ。
肥大化した頭部を持つ影がダムを覆う。

シグソロロは大量のうどんの中に立ち、それらをダムに流すように蹴飛ばした。
このままでは町がうどんだらけになってしまう。

その時、雲の切れ間から巨人ビオナイクラーが飛んできた。
以前の姿とは違い、片腕が刀状になっている。

ビオナイクラーは町に迫るうどんの波を焼き尽くすと、シグソロロの目の前に降り立った。
シグソロロは細長い複眼で巨人を睨むと、口から非常に長いうどんを放出した。

うどんはビオナイクラーの腕に巻きつく。次のうどんは首に、足に巻きついた。

うどんの波から命からがら逃げ出したコゼニ研究員はすぐに本部に通信した。
コゼニ研究員「間違いないっす、うどんは怪獣シグソロロの卵だったんすよ」

ニトロ隊員「えw普通に小麦粉の味だったけどwwww

マトア隊員「学者は中に含まれる微細の球状の物体が生物的に脈打っていると言っていたので確かにうどんじゃないようです」

ニトロ隊員「wwwww


ビオナイクラーは刀でうどんを切断する。シグソロロはうどんの塊を作りビオナイクラーにぶつける。
対しビオナイクラーは塊を切断すると、光線で周囲のうどんを燃えカスにした。
シグソロロはうどんを吐き散らして巨人の動きを封じる。

そしてシグソロロの頭部が展開し、ダムの水が広範囲でばら撒かれた。
周辺の山に、町に豪雨が降る。

ダムの水にはシグソロロの生成した孵化促進液が混ぜられており、それが卵に掛かると広範囲で卵が孵化する訳だ。

ビオナイクラーはまとわりつくうどんを斬り飛ばし、シグソロロに接近した。
それからシグソロロの頭部を掴むと、ダムの方に引き倒した。
バランスの悪いシグソロロは豪雨散布を中断して倒れこんだが、頭でビオナイクラーを押し倒した。
対峙する二つの巨体。
シグソロロが再びビオナイクラーの首にうどんを巻きつける。
ビオナイクラーは指を銃のように構えると、うどんに対しリターン光線を放射。

うどんを伝った光線によりシグソロロの体は泡状になり、大量のダムの水を残し消えた。
崩壊したダムに再び水が戻る。量は減っていたので町には流れ出なかった。
謎のカプセルは水に浮いたまま何処かへ流れていった。

そしてビオナイクラーは晴れ空の彼方へと去って行った。


ヨシダ隊員がジープで救助に訪れる。
するとダムに停まったジープに向かってシグレ隊員が走ってきた。

ヨシダ隊員「一体どこに行っていたんだぜ」

シグレ隊員「ちょっと問題がありまして」

ヨシダ隊員「・・・首が赤くなってるぜ、本当に平気なのか?」


それからN.E.S.T.隊員達が全国の「白いオタマジャクシ」の回収に2ヶ月を費やしたのは言うまでも無い。


続・・・く・・・!?



wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

by kozenicle | 2010-03-26 15:10 | ネスト関連

ここは「N.E.S.T.」。
突然現れた怪獣「バイオニクル」と戦う防衛組織の本部基地だ。

イグ隊員「……以上が、N.E.S.T.のシステム改善案です」

カンタ隊員「…俺としてはシステムのこれ以上の複雑化は避けたい(な人

ニトロ隊員「ちょっと分かりづらいwww」

ヨシダ隊員「確かにシンプルな方が隊員のやる気が出るかもな」

ゼロ隊員「と、言うワケで今回の会議はお開き」

イグ隊員「いや、改善案はもう一つあって…!」

時間が来たので会議は終了してしまった。

イグ隊員「待って下さい隊長!今のシステムではあまりにも不便な点があります!今すぐにでも改善を…」

イブ隊長「もう会議は終わったのです。私が隊長権限で独断で決める事は出来ないので次回の会議に回すしか有りません」

イグ隊員「……」

そして隊員たちは会議室を去った。


イグ隊員「…なんだよ、俺はN.E.S.T.の皆の為を思って言ってるのに」

コゼニ研究員「確かに今のままだと問題があるっすよね」

イグ隊員「だったら会議の時に賛成してくれよ」

コゼニ研究員「まぁそうカッカせずに…そうだ、気分転換にドライブでもどうっすか?今から新種の海洋怪生物の発見現場に行くんっす」

イグ隊員「もしバイオニクルだったら危険だしな」

こうしてイグ・コゼニはボンコーイV1に乗って近海へと向かった。


それから数十分後、基地に通報が入った。

シグレ隊員「隊長!海から謎の怪物が現れて二の瀬コンビナートに迫っているようです!」
マトア隊員「ほぼ同時刻にイグ隊員たちの調査機が撃墜されました!」

イブ隊長「ゼロ隊員!直ちに二人の救助に向かってください」

ゼロ隊員「あいあいさー」


二の瀬コンビナート周辺の海では新たなバイオニクル・海生怪獣イグラが暴れていた。
体の巨大なヒレが連なる先の頭部にカジキのような鋭い突起を持つイグラは、角の先から光線を発射しコンビナートを炎上させた。

もう一度光線を出そうとした時、空から海に巨大な影が浮かびビオナイクラーがイグラの前に立ちはだかった。

白い巨人ビオナイクラーは前回とは違う姿で腕脚にヒレのような意匠が見られた。

イグラは浅瀬に向かって一直線に突撃する。
近くに船を見止めたビオナイクラーは船に背を向け、イグラに向かって構えた。
イグラの角がビオナイクラーの肩口に突き刺さる。ビオナイクラーはお返しとばかりにイグラの角を圧し折った。

イグラは予想以上の相手にニヤッとすると、タンカーを拾い上げてビオナイクラーに投げつけた。
ビオナイクラーはタンカーをキャッチして海に降ろす。

その隙にイグラは奇襲攻撃の為に海中へと潜む。気づいたビオナイクラーも海中に潜った。
すかさずイグラの巨大なヒレが射出される。一つがビオナイクラーの肩に再び激突したが、
ビオナイクラーはそれを手に取り投げ返した。対しイグラも掴み取る。

ビオナイクラーはその隙に人差し指をクロスして遅い光線を放った。
リターン光線はイグラに当たり、大量の泡と共にイグラは消えた。

泡の中に入っていた人サイズのカプセルは海岸に打ち上げられた。
それを見て巨人も空へと去っていく。

ゼロ隊員「ビオナイクラー…何者なんだ…あのカプセルも回収する必要がありそうだな」

するとコゼニ研究員が走ってきた。

コゼニ研究員「危なかったっす、また墜落させられたっす」

ゼロ隊員「平気なのかい?…あれ、イグ隊員は?」

その時イグ隊員が肩を押さえながら走ってきた。

ゼロ隊員「大丈夫か?肩を怪我したのか?」

イグ隊員「いいや、ちょっと疲れててね」

こうして3人はカプセルを回収し基地へと帰還した。
カプセルを開けてみた所すでに開封済みのようで中身は空になっていた。
更に深まるバイオニクルの謎・・・。

数日後。

イグ隊員「…以上が、システム改善の新案です」

コゼニ研究員「賛成っす」

イブ隊長「私も賛成します」

ゼロ隊員「イブちゃんが言うなら」
ヨシダ隊員「イブッキーが言うなら」

カンタ隊員「賛成うぃぇー」

この後会議の制度自体も改善されて時間制限が排除される事となった。


続・・・く・・・?


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by kozenicle | 2010-03-26 12:00 | ネスト関連

ここは「N.E.S.T.」。
突然現れた怪獣「バイオニクル」と戦う防衛組織の本部基地だ。


イブ隊長「これより、大手家電量販店ビル連続崩壊事件について会議を行う」

シグレ隊員「家電量販店ばかり襲われるのが不可解ですが、ビルの壊れ方からバイオニクルによる影響だとは思われます。」

カンタ隊員「もし怪獣が原因だとすれば作戦は複数の家電量販店にバイオニクルに対する罠を仕掛けるのが手っ取り早い(な人

ニトロ隊員「デカいバイオニクルに通用する罠が作れるんですかwwwww

イグ隊員「過去に試作品を作ったんだZE☆ 次の完成版は十分な効果が期待できるぞ」

コゼニ研究員「予算がないっす、作るのは無理っす」

イグ隊員「ドデカい武器は漢のロマン!!!」

ヨシダ隊員「よし決まりだ」

イブ隊長「イグ隊員と兵器開発部のメンバーは急いで対バイオニクル用の大型トラップを開発してください!私とヨシダ隊員とゼロ隊員は現地調査に向かいます」

ゼロ隊員「へいイブちゃん、真面目に仕事してる時もまた可愛いね」

イブ隊長「え///」

ヨシダ隊員「やっぱり俺と相乗りなゼロッキー」

ゼロ隊員「!?」

イブ・ヨシダ・ゼロの三人は現地調査へ向かった。

残った基地の人々。


ニトロ隊員「最近調査行ってないなwというかボンコーイ乗ってないなwww」
ボンコーイV1とはN.E.S.T.の多目的飛行機の事である。

マトア隊員「まぁいつも何故か基地の周りばかり襲われますしね。長距離調査しまくったあの頃が無駄だったんですよ」

ダーヌ隊員「ビークルなら少し前に完成したスクミズクリームV2がテスト待ちですよ。」
ニトロ隊員「じゃあ3人を追いかけに行ってみようかなwww」

コゼニ研究員「乗せてって欲しいっす。空中型の新生物について調査したいっす」

こうしてニトロ・コゼニも調査へ向かった。
一方現場では。

ゼロ隊員「冷蔵庫に電子レンジ。どれもオレ達の新生活に役立つものばっかりだ」

イブ隊長「え///」

ヨシダ隊員「おや?誰か来たようだ…」


それはあながち間違いではなかった。

飛行して3人の前に現れたのはスクミズクリームV2では無く、頭の長いバイオニクルであった。
そして3人の元に通信が入る。

カンタ隊員「ニトロ隊員とコゼニ研究員の乗った調査機が墜落した!撃墜した怪獣がそちらに向かっているかもしれない(な人

ゼロ隊員「あぁ、もう上からこっちを睨んでる」

バイオニクル・ニトロン星人は3人に手刀を振り下ろした。

その時閃光が走り、手刀が止められられられた。
3人の目の前には白い巨人が立ち、ニトロン星人と対峙していた。

ゼロ隊員「うほっ、いいマッシブさ」

巨人はニトロン星人の攻撃を防ぐと、大通りへと押し出した。

ニトロン星人「ニィィィィィーキィィィィィィー!!」

ヨシダ隊員「何か言っているぞ、録音して本部に送ろう」

するとすぐに基地から通信が入った。

シグレ隊員「鳴き声を逆再生して速度を遅らせた所、”おのれ兄貴!パソコンを占領しやがって!こうなったらマイパソを手に入れてやる!”という趣旨のメッセージが・・・」

イブ隊長「つまり敵は、パソコンが欲しいが為に家電量販店を・・・?」

ゼロ隊員「それなら、パソコンを一台恵んでやるだけさ!」
ゼロは瓦礫にあったパソコンをバズーカに詰めると巨人に向かって走っていった。

巨人はビル街でニトロン星人と格闘していた。
多彩な光線技に押されていたが、ゼロ隊員が駆けつける。

ゼロ隊員「これで落ち着け!」
発射されたパソコンをニトロン星人が超速で掴む。

すると巨人は人差し指をクロスして遅い光線を放った。
リターン光線は隙の出来たニトロン星人に当たり、大量の泡と共にニトロン星人は消えた。
泡の中から人サイズのカプセルが露出したが、N.E.S.T.隊員たちはそれを回収せずにひとまず基地に帰還することを優先した。

巨人は撤退していく隊員達を見ると、空へと去って行った。


基地にて。
ゼロ隊員「で、白いマッチョ巨人が戦っている隙にまずニトロン星人から黙らせたわけ」

カンタ隊員「じゃあその白いマッチョ巨人はまだ放置したままなのか、危険だな」

コゼニ研究員「いや、あれはビオナイクラーっす。詳細は分かりませんが以前から存在が確認されているっす。今まで人間に危害を加えたことは無いらしいっす」

ヨシダ隊員「あれが味方だと?」

イブ隊長「ビオナイクラー…」


その時扉が開き、部屋にニトロ隊員が入ってきた。

ダーヌ隊員「あ、ニトロ隊員!何処に行ってたんですか?」
コゼニ研究員「墜落した後探しても居なかったから焦ったんすよ?」

ニトロ隊員「ちょっと忙しくてwww」


続く・・・?


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by kozenicle | 2010-03-26 01:53 | ネスト関連

真面目にやる気が無くなった時だけ書くという矛盾(黙


◆N.E.S.T.
Nation Enemy Strike Teamの略。
「バイオニクル」と呼ばれる巨大な半有機生命体と戦う防衛組織。
基地を拠点にバイオニクルについての研究を行い、その出現理由を調査している。
少人数のメンバーで構成されているが最先端の技術を有しており、戦力は高い。


◆バイオニクル
突如人間たちの前に姿を現した謎の巨大半有機生命体群。
バイオニクルと呼ぶのは学者だけで、一般的には怪獣と呼ばれている。
その正体は……



@イブ隊長
N.E.S.T.創設者の一人であり空軍出身の女性隊長。
真面目なキャプテンではあるが照れ屋で押しに弱くフレンドリーに接している為、そのギャップから隊員に惚れられる事が多い。

@ヨシダ隊員
N.E.S.T.副キャプテン。
だが上下関係が明確でないこの組織においてはトップクラスの信頼を置かれている。
バイオニクルの生体兵器流用の有用性を唱える。
イブ隊長に惚れている。

@ゼロ隊員
N.E.S.T.の戦闘要員。
活動的であると同時に射撃の腕が高いエース。
イブ隊長に惚れている。

@カンタ隊員
N.E.S.T.の作戦発案部担当。
バイオニクルの特性に合わせた作戦を迅速に立てて勝利に導く。
音楽が好き。実は組織を離れて物書きとして生きたいと思っている。

@イグ隊員
N.E.S.T.の兵器開発部担当。
バイオニクルの特性に合わせて弱点を見抜き強力な兵器を造る。
無駄に殺傷を与える兵器は作らない傾向にある。

@ダーヌ隊員
N.E.S.T.の兵器開発部担当。女性隊員の一人。
隊員たちの乗る最新技術を駆使したビークルを開発している。
バイオニクル登場以後は変形ビークルを多く作るようになった。

@シグレ隊員
N.E.S.T.の特殊捜査員。
鋭い観察眼で敵の特徴を細かく調査し明確にする。
雨が好き。

@ニトロ隊員
N.E.S.T.の戦闘要員。
基本的にムードメーカーだが、作戦内容や兵器の実用性にアンチテーゼを投げかける傾向もある。
行方不明の兄とは犬猿の仲。

@マトア隊員
N.E.S.T.の戦闘要員。
ニトロ隊員と開発部の衝突を仲裁したりそこから解決法を提案したりする。
失われたバイオニクルの命について考え込む事もある。

@コゼニ研究員
N.E.S.T.の怪生物研究部員。
バイオニクルについて研究している。
会計も担当し予算をケチる事がある。



@ビオナイクラー
ゼロ隊員曰く「マッシブな人型」の謎の巨人。
正体は全く不明だが、突如現れるとバイオニクルと戦闘を始め鎮静化させる。
N.E.S.T.の味方を思わせる行動も多い。

@ニックージェ
ビオナイクラーのデータを元に作られた生体兵器。
試作一号だがパワーは本物に勝るとも劣らない。





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by kozenicle | 2010-03-26 00:04 | ネスト関連

撮影が忙しくてなかなか書けなかった(黙
新型3体がやっと撮れたのでストを進めますw

第31話: 激突!兜武士(カブトムシ) を読む

by kozenicle | 2010-03-19 17:15 | ストーリー:デデバリィ