最終回その2。
エキサイトさんが10371字減らせって言ったので2つに分ける羽目にwww



オーラは空に広がって、機能を停止した大魔王の残骸を吸い込んでいく。

三体の大魔王の抜け殻が回転しだした。

残骸が合わさって醜い塊に変貌した後、まるでキノコ雲のように天に向かって急速に盛り上がって、空を覆うほどの体を形成した。

それはもはや生物には見えない、まさに抽象的な存在そのものであった。


Bシグレ「まさか……」
ビオナイクラー達の前には黒光りする塔が立っていた。
いや、山か?それとも雲か岩か海か?


大魔王「遂に……完全な肉体を手に入れたぞ……!!」

黒い異形の塔、しかしそれは決して塔などではなかった。
三体のパーフェクトモンスターを媒体にした大魔王の真の姿であり最終形態。

Bコゼニ「一体どうなってるんすか……?」


大魔王「…今までのは本当に茶番劇だ。三匹の人間の我への忠誠心を試した。
    我自ら手を下さずとも反逆者を倒せるだろうと思った。
    だが失敗した…やはり人間は愚かだ…我への忠誠心が足りないが故に破滅するとはな…
    我はパーフェクトモンスターさえあればいつでも最終形態になれたのだよ」

Bヨシダ「なん……だと……」


大魔王「もはや大魔王などという名前も相応しくは無い…我が真の名は "サルマスバルディアグ" !!!!!」


真最終大獄合成魔獣サルマスバルディアグが遂に名乗りを上げた。


Bニトロ「でけぇwwwwwwww」

サルマスバルディアグの全高は約100000Mあった。

対するビオナイクラーの身長は50Mである。その存在はまさに異常であった。


サルマスバルディアグ「この惑星の生命は途絶える。我が悪意に取り込まれ惑星ごと我の体の一部・全宇宙の悪意そのものとなるのだ…!!」


Bゼロ「…そうはさせねぇぜ!」

ビオナイクラー・ゼロは挑戦的に言った。


Bイブ「ゼロさんの言う通りです…私達は沢山の障害を乗り越えここまで生き抜いてきました。ここで諦められる訳がありません!」

Bヨシダ「そうだな…隊長」


Bイブ「…これが、私達N.E.S.T.の最後の任務です…皆さん、こんな隊長ですが、最後までついて来てくれますか……?」

Bゼロ 「もちろんだぜ。皆もそうだろ?」
Bヨシダ「ああ」
Bカンタ「最後まで付き合わせてもらうぜ」
Bイグ 「色々あったがやはり隊長は貴女だけだ」
Bダーヌ「あっさりと地球を渡すもんですか!」
Bシグレ「諸悪の根源を前に尻尾を巻いて逃げられる訳が無い!」
Bニトロ「これも兄貴の敵討ちだ…w」
Bマトア「地球の全生命の為に…」
Bコゼニ「大魔王に良いようにコキ使われて黙ってられないっすよ」


Bイブ 「急ぎましょう!もう恐れるものなんて在りません!!」


10人のビオナイクラーが天空へ向かって飛び立つ。



サルマスバルディアグ「死ね」


聳え立つ異形の存在は無数に生えた歪な腕から赤黒い光線を発した。
ビオナイクラー達はそれを巧みに避け、サルマスバルディアグの頭部を目指す。


サルマスバルディアグ「後22分36秒でこの惑星は我と完全に融合する。残念だったな埃屑どもよ」

黒い体の一部がずれて開き、中で無数の内臓を思わせる何かが蠢いていた。
蠢く物が流れ始め、体からこぼれ始める。

少ししてそれはビオナイクラーに向かって飛んできた。


Bゼロ「気色の悪い奴だ!」
ビオナイクラー・ゼロが追跡する物体を撃墜する。
サルマスバルディアグの体の層が一定間隔で開き、同じように異形の生物の軍団が飛び出してきた。

それらは全てビオナイクラー達を追跡する。
ビオナイクラーはそれを牽制しながら飛ぶが、全く数が減らない。


Bイブ「…本物のビオナイクラーは、私達のこの姿を自らの一部とだけ呼んでいましたよね?」

Bヨシダ「ああ確かにそうだが。それも複製品だ」

Bイブ「一部である我々が寄り集まれば、少しでも本物に近い力が出せるのでは無いでしょうか?」

Bゼロ「10人集まって本物さんの10%位の力でも出せれば…」

Bイブ「皆さん!出来るだけ私の近くへ寄ってください!」

一同「了解!」


10人のビオナイクラーは隊長を中心にして飛ぶ。

すると10人が黄金のオーラを纏い、流星のように光の帯を引いて天を目指す。

追ってくる異形の塊が金色に光り、消し飛んだ。


サルマスバルディアグ「まだ来るか…」

黒い巨体から大量の突起が突き出す。
それは超巨大なギロチンや棘の山を固めたようなものばかりで、世界規模の処刑用具のようにも見えた。

ビオナイクラー達はその突起をものともせず、黄金のオーラで砕いていく。

サルマスバルディアグ「たった十粒の豆で…」

遂に頭部が見える所まで辿り着いた。


サルマスバルディアグ「ここまで来るとはな」

ビオナイクラー達は静止して浮遊し、サルマスバルディアグの顔を見上げた。

Bゼロ「観念して出てくんだな」


サルマスバルディアグ「追い詰めたつもりか?いいや逆だ!食らえ"tanasinn"!!!!!」

巨大な眼が不気味に光り、悪夢を思わせる不可解な空間が凝縮されてビオナイクラーに向かって迫る。

サルマスバルディアグ「知能が高い生物ほど苦しめられる事になる!失せろニンゲンドモ!」

狂気の塊はビオナイクラー達を直撃した。

しかしビオナイクラーはそれの影響を全く受けていなかった。


サルマスバルディアグ「・・・・・・」

Bヨシダ「…分かるだろう、ニクリウムバリアーだ」

Bイグ「貴様の体から生まれた手下共は、全てニクリウムに反応し消え去った…」

Bイブ「強大な力を持つアナタが地球に来たのは……
    ビオナイクラーの持つ奇跡物質ニクリウムを恐れて逃げ隠れる為だったのでしょう?」


サルマスバルディアグ「我の弱点がニクリウムだというのか?…確かに外れている訳ではない。
           見破った事を褒めてやろう。
           だが最大の問題は貴様らの持つニクリウムでは微弱すぎるという事だ!!!」

Bシグレ「このニクリウムの光がある限り、お前の攻撃は通じないぞ?」

サルマスバルディアグ「残念だがそう甘くはいかない…使う必要は無いと思っていたが…これで消し去ってやる!」

黒い塊の胸に当たる部分…ビオナイクラー達の100m頭上の辺りが開き、赤黒い珠が現れた。
アンチニクリウム―恐怖の物質バルディウムである。


サルマスバルディアグ「本当のビオナイクラーを倒すにはこれでも足りんが…虫けらを掃うのには十分だ!」



Bイブ「行くわよ、みんな!」
一同「了解!」

10人のビオナイクラーが手をクロスした。
腕が光り始める。ニクリウム光線の構えだ。

そして巨大な頭を睨む。


サルマスバルディアグ「消えうせろぉぉぉぉ!!!!」
Bイブ「ニクリウム光線!総員発射ッッッ!!!!」

ニクリウム光線とバルディウム闇線がぶつかり合った。

目が潰れるかと思うほどの光。

凄まじい衝撃が地上にまで伝わっていた。

ビオナイクラー達は吹き飛ばずに光線を出し続けていた。

ニクリウム光線が押され、バルディウム闇線が大きくなった。

ビオナイクラー、いや隊員達がそれぞれ叫ぶ。

ニクリウム光線が青白色から金色へと変わった。

バルディウム闇線も赤黒色から水銀色に変わった。

地上の怪獣達も、遥か天空の光に向かって咆哮し、それぞれの最強技を放った。

ゼニゴンが巨大な大判をばら撒く。それは空から降り注ぐニクリウムを反射し増幅させた。

ニクリウム光線が虹色に変化した。

バルディウム闇線が徐々に押されていく。

地球そのものが虹色に輝いたように見えた。

サルマスバルディアグの赤い珠が砕けた。

最大のニクリウム光線がサルマスバルディアグの体に直撃する!

異形の巨体が浮き始めた。
そうニクリウムの推進力に押されているのだ!

サルマスバルディアグ「こんな事が…ありえるかァーーーーーッ!!」


ニクリウムの凄まじい力に押され、大魔王は大気圏を突き抜け、宇宙空間に放り出された!
巨大な悪意の塊は地球上から完全に姿を消したのだ!
光線による攻撃は未だ続いている!


サルマスバルディアグ「だsdjkふぇおfjひうれhふいえr!!!」

黒い巨体にひびが入る。


サルマスバルディアグ「これで終わるものかァァァァァ、ここから地球を破壊する事くらいできるぞォォォォォォ!!!!」


???「では、なぜお前は最初からそれをやらなかった?」

サルマスry「!?」


ビオナイクラー「私を恐れていたからだろう!サルマスバルディアグ!」

真の白い巨人が宇宙空間から大魔王を見下ろす。
本物のビオナイクラーはサルマスバルディアグの数百倍以上の大きさであった。

ビオナイクラー「私がまだ宇宙で待ち構えている事を予想しなかったのが敗因だな!」

真のビオナイクラーが片手でサルマスバルディアグを掴む。
そして拳の中で握り潰した。


サルマスry「・・・何故だ・・・貴様の力があれば、逃げ込んだ我を消し去る事など容易に出来たはずだ・・・・・・」

ビオナイクラー「貴様一人を倒す為だけに、地球の全生命を犠牲にしたくなかったのだ…」

サルマスry「・・・何故だ!貴様にとって、地球やそれに依存する生物などという存在は塵にも満たないもののはずだ!
       それにあの惑星もそう長くは持ちまい!」

ビオナイクラー「命がなければ何も出来ない!命がなければ何も起こらない!
        貴様が存在する意味すらも無くなる!それで終わりで満足か!?
        生き残った惑星の中でも、地球という星は生命を育てられる数少ない星だ。
        生命が生まれ、動きが生まれる!
        地球は宇宙の本来あるべき姿を投影した星なんだ!
        我々にとっては地球の寿命が非常に短く感じられるかもしれない…
        しかし僅かな時間の積み重ねが、
        小さき命が明日を信じ活動するその姿が、宇宙を動かす力となるのだ!
        私はあの星を守り続ける!貴様も見たはずだ、生命の力を!生き続ける強い意志を!」


サルマスry「―――――――――」


ビオナイクラーは悪意の塊サルマスバルディアグを片手に、宇宙の彼方へと消えていった。




地球。
空へと向かっていた金色の光の帯が消える。
人々は嵐の後の清々しい青空を見上げていた。




それから少し後の話。

合同攻撃の時、生命怪獣マトラスが天に放った再生光線は、ニクリウムと共に拡散されて世界に降り注いだ。
つまり大魔王戦以降に犠牲になった命は救われる事となった。

そして役目を終えた怪獣達はカプセルへと戻って消えた。
ニックージェはまた何処かへと去っていったが、後にジャングルの奥地で平和に暮らしているとの情報があった。

カプセルから回収されたアカザビーは、大魔王への協力がバレて国家反逆罪で逮捕される事になった。
一方のタイーキは著作権侵害という別件で逮捕される事となった。
ニーキは弟に敗れたショックからか、割と謙虚に暮らしている。


そして、N.E.S.T.隊員は…


イブ隊長「任務完了、ですね。皆さん、本当にお疲れ様でした」

隊員達が再びN.E.S.T.基地の跡地に集合し、瓦礫の撤去を完了させた所であった。

ヨシダ隊員「長い戦いだった…」

マトア隊員「地球が助かってよかったです。…でも、僕らの基地が無くなっちゃいましたね」

イグ隊員「もう使う事も無いだろう。超兵器が残るとロクな事にならないし、これで良かったのかもしれないな」


コゼニ研究員「皆さん見てくだせい!ゼニゴンが撒いたお金があんなに!」

基地周辺を見ると大判小判が土を被って大量に転がっていた。
原理はよく分からないが、ゼニゴンが吐くお金は昔のものらしく、実際に価値のあるものであった。


カンタ隊員「これだけ金が有ったらベースどんだけ買えるんだよ…」

ダーヌ隊員「このお金、使っていいならトランスモーファーシリーズを買いあさりたい所です」

イグ隊員「気が合うなダーヌ隊員、俺もそう思ってたところだ」

ニトロ隊員「このお金、兄貴に見せたら威張れるなwww」

ヨシダ隊員「俺、この金もらえたら、肉屋の店長になるんだ…」

コゼニ研究員「これだけあったら隠れた名作"まろんとメロン"を宣伝しまくれるっす」

シグレ隊員「皆さん私欲まるだしですね…ちなみに私は本を買います」

マトア隊員「いや僕はちゃんと地球環境保全団体に寄付しますよ?あ、でも信用できn(ry

ゼロ隊員「俺がこのお金を手に入れられたら、イブちゃんと一緒に世界旅行に行くんだ☆」




イブ隊長「…ちょっと待って下さい、皆さん何言ってるんですか??」

一同「え?」


イブ隊長「今日からN.E.S.T.は私営の組織になります。
     確かにバイオニクル事件は終わり、政府もNEST隊員に休暇の義務を与え、組織の機能も停止されましたが、
     世界にはまだまだ、不可解な事件や不自然な災害などがあります。N.E.S.T.の助けを待ってる人や国が未だにあります。
     そこでこの大金で新たなN.E.S.T.基地を建てて、これからも我々仲間達で平和を目指して頑張っていこうというわけです。」


ニトロ隊員「え、でもこれだけあったら一生遊んで暮らせr…

イブ隊長「これは隊長命令です(キリッ



ヨシダ隊員「やれやれ、俺たちの戦いはこれからだ!というやつか」

カンタ隊員「ああ、俺はいつになったら小説家になれるんだろうか…」

イグ隊員「ある意味世界旅行だし、ネタ集めにはなるんじゃない?」

ゼロ隊員「でもさイブちゃん、新基地を作ってる間くらいはこのお金で遊んでても良いんだろ?」

イブ隊長「だーめーでーすー、基地建設も皆で協力してやるんですから」

ゼロ隊員「まーまーそう堅いこと言わずに。俺がゼローズになってた時みたいに、イブちゃんを色んな所に連れてきたいんだ」

イブ隊長「えー///!?ゼローズってゼロ隊員だったんですか///!?」

ゼロ隊員「え?もしかして知らなかった?」

イブ隊長「ひどいですよ!みんな大事な事を内緒にしててー!」

コゼニ研究員「そういえばあの時、隊長だけ気絶してたっすよね」

ヨシダ隊長「やれやれまた説明しなきゃなのか…w」


ダーヌ隊員「でもゼロ隊員の言うとおり、まずは皆で旅行するのもアリだと思いますよ?」

シグレ隊員「新生N.E.S.T.の初パトロールも兼ねてね」

マトア隊員「良いですねそれ!」

ゼロ隊員「いや俺はイブちゃんと二人っきりで行きたいんだ!!!」

ニトロ隊員「二人だけ別機で行けばwwwwww」


イブ隊長「あぁ///・・・・・・本当にこれでやっていけるんでしょうか・・・//////////」


と呆れたように言ったが、隊長もメンバー達を見て癒されていた。
地球が平和である事の素晴らしさを感じる。

平和をありがとうビオナイクラー!
希望をありがとうビオナイクラー!
自由をありがとうビオナイクラー!

そしてありがとう隊員たち!

ありがとう地球!




お   わ   り


wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

何?回収して無いフラグがあるって?知らんなぁ(黙
あ、じゃぁ続編とか勝手に作ってもいいと思うよ?(黙
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by kozenicle | 2010-04-08 01:42 | ネスト関連 | Comments(3)

Commented by 零狐乃助 at 2010-04-08 19:50 x
あぁ、フレッシュプリキュアの23話「イースの最期!キュアパッション誕生!!」以来の感動です(黙)
ヤングニトロと俺のテンションが好きでした。
Commented by nitro333 at 2010-04-10 13:00
なんかもう笑うことしかできません(え wwwwww

とりあえずそこんところよろしくお願いしますwwwww
Commented by kozenicle at 2010-04-14 18:50
>>ゼロ隊員
//////

>>ニトロ隊員
作者も笑う事しか出来ない(黙

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