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ラ・ムタスト最終回。
最終ラウンドだッ!

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肩書きが矛盾しているのは仕様



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メガノ・ローダー

試作型のアームズ。
もともと建設用の建前で作られていた機体だが、突然の改修により破壊活動が可能になった。

その正体は・・・・?

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ラ・ムタのミニスト 最終回



暗闇の中で声がする。
聞き覚えのある優しい声。


ラ・ムタはふと、目を覚ました。

上を見ると天井に穴が開いており、遥か上には空が見えていた。

「そうか、私・・・ここに落とされたんだった」



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すると突然、寝ていた床が動いてるような感覚に襲われた。
いや・・ほんとに動いてる?


ラ・ムタは急いで飛び降りる。

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「・・ま、また敵!?」

ラ・ムタは目の前の黄色い機械に、たった今気づいた。



「・・・な、何だ・・・・人が乗ってないんだから動く訳無いよね・・・」

ラ・ムタはそう言って離れようとした。


「ラ・ムタ」

聞き覚えのある声。まさか・・・


「ボス!?」
ラ・ムタは暗闇に向かって叫んだ。

「そうだ。」
どこからか答えが返ってきた。


「ボス!何処にいるんですか!!?」
ラ・ムタが暗闇の中を探し始める。


「すぐ後ろだ」


ラ・ムタはそう言われて振り向く。・・・しかし、そこにはさっきの黄色い機械が立っているだけだった。

「一体何処に・・・・」


すると黄色いロボットが突然動き出し、ラ・ムタを掴んだ!


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「え・・・あら・・・何てこと!?」

ラ・ムタはそこから離れようと必死だ。
するとすぐ後ろから声が聞こえた。


「私がボス。この黄色い機械が私の体だ。」


「へ?」
ラ・ムタはあっけに取られたが、すぐに冷静になった。


「・・・騙されないわよ!姿を変えられたなんて言ったって、信じないんだから!」


「・・・・ラ・ムタ・・・この際信じてもらわなくても良い。しかし一つ聞いてもらいたい事がある。
私はいつでも君の味方だ。」


その声は明らかに黄色い機械から出ていた。

「やっぱり・・・あなたが私の知っているボスなの?」


「ああ。・・・ラ・ムタ、君は上であの男に会ったかい?」

「翼を生やした赤と黒の者と戦ってここまで落ちてきたの」


「その男の名前はバンビラ。」

「バンビラって・・・あの?」


「ああ、裏の者なら誰でも名前を聞いた事があるだろう。」

「私はマトランだって聞いてたんだけど・・・」


「・・・奴はマトランである副長を陰で操り、昔からすでにこの組織に潜入していた。
奴の目的は一つ、自らの生体兵器の発明の発展のためのデータ・資金・施設を奪い取ることだ。
奴の計らいで、私らの味方も、敵対していた組織も突然潰され盗まれた。
ここ数日の指令も全て、バンビラが自分の思い通りにするための策略だったのだ・・・

奴はマトランから生命エネルギーを奪い取り、新たな生体兵器の開発を進めている!
・・・・この事実を突き止めた時、私は突然拉致されて実験を受け・・・
…気がついたらこの機械の姿に・・・・・今すぐバンビラを止めなければならん。
マトランを兵器にするこの技術が世に出たら危険だ!」

ボスはラ・ムタを床に下ろした。


「ボス…私たち組織のマトランはずっとバンビラに騙されていたという事?」


「そういう事になるな・・・裏から仕組まれて操作されていたのだから・・」

ボスは自信なさげに言った。


「こうなったら何としても止めるしかないわね!」
ラ・ムタは自信満々に言った。

「その通りだな・・・ラ・ムタ!私に乗るんだ!」

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ラ・ムタはボスのコクピットに飛び乗った。

「行きましょう!ボス!」


ボスはブースターを噴かし、上層へと飛び立った。

「ラ・ムタ、この体では私一人では俊敏に動けない。ラムタが操作してくれないか・・?」

「もちろん良いですよ」


しばらくして、ボスは施設の屋上にたどり着いた。

「降りて来なさい!バンビラ!」


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「来ると思っていましたよ・・・ 老いぼれと死に損ないのマトラン!」

バンビラは余裕の表情で地面に降り立った。
まだ全く逃げていなかったのだ。


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「逃げるなら今のうちよ・・・この大悪党!」

「ご忠告どうも」

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バンビラはそう言った瞬間にクローを振り回した!
すかさずボスのクローがそれを防ぐ。


「老いぼれの癖に速く動けるんだね」
バンビラがボスに向かって言う。

「ラ・ムタが操作してくれてるからだ」

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ボスはそう言うとバンビラの左腕を掴もうとした。
すかさずバンビラの蹴りが出るがラムタの操作によって防がれる。



「マトランにしてはやるな・・・だが所詮マトラン。俺の敵ではない!」

再び攻撃がかち合う。
するとバンビラがまた話し始めた。

「・・・ボス・・・俺は貴様に憧れていた。追いつこうと必死で、下で働いて何度も認めてもらおうとした。だがマトラン共の反応は何だ!どいつもこいつも俺をコケにしやがった!俺がマトランじゃなくスコクディ族だからか!?・・・俺は天才で、マトランよりずっと上等な存在のはずなのに!」


「バンビラ、お前は間違っている・・・もともとこの組織の根底には、居場所のないマトランに居場所を与えるというものがある。バンビラ、お前には元々居場所があって、今よりずっと有意義な生活が出来たはずだ。マトラン達の上に立つ必要など無い!」

ボスはそういうと、拳でバンビラの武器を止めた。

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「バンビラ、その技術をもっと他の事に生かそうとは考えないの!?」
ラ・ムタも問いかける。

「黙れマトラン共!」

バンビラは更なる攻撃を繰り返した。


「ボス・・・どうします?」

「全速前進するぞ、右腕を操作してくれ!」

ラ・ムタとボスはバンビラに急接近した。
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「覚悟しなさい!バンビラ!」

「!?」

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ラ・ムタはバンビラの頭を鷲掴みにすると、そのまま手のひらの火炎放射機で焼いた!

「グウウゥッ!」

バンビラは後ろに倒れた。

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「観念なさい、バンビラ!」
バンビラのマスクは焼け、外れていた。

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「おのれぇ・・・!!」



その時、バンビラの姿がふっと消えた気がした。
一瞬だが敵を見失うラ・ムタ。

その姿を捉えたとき、既に遅かった。



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バンビラの素早い蹴りがラ・ムタの頭を直撃した!


ラ・ムタはそのままボスの上から落ちた。


「死ねぃ!マトラン!」
バンビラが武器を振りかざし、落ちたラ・ムタを狙う!


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するとボスがラ・ムタの上に重なり、自らバンビラの攻撃を受けた!

「・・・娘に手ぇ出すな・・!!」
ボスは無意識のうちにそんな事を言った。


「・・・・はっ!ボス!」
目を覚ましたラ・ムタは傷ついていくボスの姿を真上に見た。


「大丈夫か!ラ・ムタ!」

ボスは一旦後ろに退いた。

「逃げるか老いぼれ!」

バンビラが構える。


「一気に行くぞ!ラ・ムタ!」
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ラ・ムタは急いでボスに乗り込んだ。

「よくも皆を・・・!」
ラ・ムタは怒りに任せて操縦桿を握る。


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「何ぃ!」

ボスのアームはバンビラの予想を上回るスピードで動き、掴んだ!


「これは私の作品だ!これ以上の性能は・・・?」
バンビラがそう言いかけると・・・



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「あなたの作品なんかじゃない!私達は正真正銘の生き物よ!!」

ラ・ムタとボスの攻撃がバンビラを叩きつける!


「オゴォォォーッ!」

バンビラは頭を思い切り地面に叩きつけられ絶叫した!



同時に施設の爆破が始まる。








それから、地元のトーア達が駆けつけたが、すでにラ・ムタ達の姿は無く・・
そこでは頭が地面に埋まりもがくバンビラだけが見つかった。





数日後
ここはとある農場。
道に一人のマトランが立っている。タ・コスだ。

「やれやれ、水槽の中は窮屈だったぜ・・・・・ラ・ムタ、まだ来ないのか?」


すると道の向こうから騒がしい音がした。

やってきたのは・・・ペ・スーとPGMと・・・ラ・ムタ・・・・とその後ろから黄色いロボットが!


「なんじゃありゃあ!」

タ・コスは逃げようとした。


「待ちなさいタ・コス!」
ラ・ムタとその一行はタ・コスの近くで立ち止まった。


「聞いて驚かないでね・・・この黄色い方は私たちの知ってるボスよ」

「何言ってんだ?」
タ・コスが馬鹿にする。

「この声に聞き覚えは無いかね?」
ボスが喋る。

「ボ、ボス!こいつは失礼しました」
タ・コスが急いで謝った。



「ところで、組織のマトランの皆は?」
ラ・ムタが聞く。

「農場に集めてあるはずだ」
ボスが答えた。

「何するんですか?」
タ・コスが聞いた。



「組織のマトラン全員でこの農場を経営することにした。
ラ・ムタ・・・タ・コス・・・まだ私についてくる気はあるかい?」


「はい!」

「もちろんですとも」

「ギギィ」



ラ・ムタ達5人は農場へと続く道を歩いていく。







終わり




なんぞこれw

by kozenicle | 2008-10-13 23:29 | 作品

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