第19話: 運び屋トマス
2009年 08月 06日
走れー走れはーしれー(何
デデストは終わる気があるのか?狂k(ry
トマスは工場棟にて、アームヘッド・ガヅガの整備を行っていた。
「ガヅガは先輩のですよ?何で僕が…」
「うるせー、やっぱデザインが納得いかねーんだよ」
ブレジンはガヅガの足元でガムを噛んでサボっていた。
「自分好みに改造してみては?」
ガヅガのパーツを交換しながらメアリーが言った。
「それもそうだな…歯を飛ばして新兵器!一撃必殺アームホーンブーメランッ!とか」
「自壊しちゃうでしょ」
整備が次の工程に移るとき、工場棟の重い扉が開き、ゼニ所長が姿をあらわした。
「基地から急ぎの注文が入った」
「はい?」
トマスは足早にガヅガから離れゼニの元へ。
「物資の輸送が可能な支援機を作れとの事だ。設計図と試作品をこちらで作って置かなければならないらしい。やってくれるな?…」
「あ、それならオレが…(ガヅガから乗り換えのチャーンス!)」
ブレジンが駆け寄ろうとした。
「…トマス君?」
「はい、急いで書き上げます」
トマスは足早に研究棟へ向かった。
「ちっ!またトマスにデリシャスな所取られちまったぜ」
「どうやってもガヅガからは離れられないみたいね、さあ、整備してください」
メアリーが言った。
「ケッ!」
トマスは研究室の机に向かい、白紙を前にペンを走らせた。
整備を終えたブレジンが様子を覗きに来る。
「今回ばかりは難しいだろ?だからこのオレが……はぁ゙ん!?」
設計図はすでに7割書かれていた。
(お、おそろしいヤツだ…)
ブレジンが思っている間も、あちこちにペンを滑らせていく。
「えーと貨物積載部…はこの位の大きさでいけるかな…いやこれだと最大積載量が…」
トマスは何かブツブツ言いながら書いている。
(オレだったら3分ももたない…ていうかオーゼンの時一週間かかったしな)
ブレジンが思ってすぐ、トマスが席を立った。
「出来ました!」
「はー!?」
トマスは設計図をゼニに見せた。
「よし、これで行こう」
「一発OKかよ!?」
ブレジンは頭を抱えた。
組み立ては急ピッチで行われ、数日で試作品が完成した。
「物資運送用支援アームヘッド・トトワルチョです」
トマスが言った。
「だーから、その見た目と名前のセンスは何とかならないのか?」
ブレジンが問う。
「私は嫌いじゃないですよ」
メアリーが言った。
「機体周りを覆う外骨格の内側にキャタピラと輸送用カプセルを隠してあるのか…さすがトマス君だ」
マクタスが呟いた。
ゼニが工場棟に入ってくる。
「基地から連絡が来た、輸送性能の確認のため無線カメラを機体に接続しろとの事だ。今回輸送してもらうものは大量の燃料だ…頑張ってくれ…」
「あー、じゃあオレが(再びチャーンス!)」
「…トマス君?」
「はい、頑張ってみます!」
トマスは新型機トトワルチョに乗り込んだ。
「チッ!またこうなるのか」
ブレジンはそう言いながらも、長い棒に付いた無線カメラを機体先端に取り付け、燃料を輸送カプセルに載せた。
「トトワルチョ、発進します!」
トトワルチョはキャタピラを回転させ、工場棟を後にした。
トマスの乗ったトトワルチョは川沿いの荒地を順調に走っていた。
「ここからならあまり遠くない、もうすぐ着きそう」
トマスは呟いた。
だがその時、突然空から鉄の棒が降り、地面にめり込んだ。
「誰だ!?」
トマスは驚き、トトワルチョの首を上に傾けた。
そこには黒いアームヘッドが宙に浮いており、トトワルチョの目の前に降り立った。
そのアームヘッドは指を突きつけるような動きを見せた。
トマスの元に通信が入る。
「…トマス君、それは連邦のバンシールだ!かなり旧型の機体だが、機動性能が非常に高い!」
マクタスが言った。
「ハハハハ…ご名答」
聞き覚えのある声…敵からの通信だ。
「ティプミーの時と同じ…U.E.Tか!」
トマスはそう言い、トトワルチョの銃口を敵に向けた。
だがバンシールはすでに居なかった。
「ハハハ、遅いなカメさんよ!」
空中に逃げたバンシールは上空からビームを乱れ打ちする。
「こんなに速い!?」
トトワルチョはバック走行しながら上空にライフルを放つ。
しかし機敏に動くバンシールに対してはほとんど当たらない。
「フハハ、やはり最後に笑うのはこのルチネ様だ」
バンシールはもう一度鉄の棒を投げようと構えた。
「…このままじゃ格好の的だ…相手に隙は…」
トマスは一度ライフルを下げた。
鉄の棒がトトワルチョに向かい投げられる!
「今だ!」
トマスは機体を高速でバックさせると同時に、もう一つの武器・スパイクマインを発射した!
狙いを定める為に止まっていたバンシールは避けきれず、スパイクマインが足に突き刺さった。
「フン、たったこれだけか?」
ルチネが笑った瞬間、刺さったことを引き金にマインが爆発した。
「な!」
「やった…!」
空中でバランスを崩したバンシールはギリギリで着地した。
「動かないで…!」
トトワルチョのライフルが、バンシールに突きつけられた。
「ハハハ、違うな、お前が動けないんだ」
ルチネがよく分からない事を言った。
「!」
トマスは気づいた、鉄の棒に囲まれている!?
「フン、やはり遅いカメさんだ。飛んでいる間に2本。着地に1本。そしてこれが…最後の1本!」
ルチネは自信満々に言った。
「トマス君、すぐに鉄の棒を倒すんだ!」
マクタスからの通信だ。
「何が起こるんです!?」
トマスが問う。
「バンシールの特殊兵装、エレクト・ドメインだ!」
マクタスが叫ぶ。
「フ、ご名答!」
ルチネは最後の1本を地面に食い込ませた。
続く…
トマスは工場棟にて、アームヘッド・ガヅガの整備を行っていた。
「ガヅガは先輩のですよ?何で僕が…」
「うるせー、やっぱデザインが納得いかねーんだよ」
ブレジンはガヅガの足元でガムを噛んでサボっていた。
「自分好みに改造してみては?」
ガヅガのパーツを交換しながらメアリーが言った。
「それもそうだな…歯を飛ばして新兵器!一撃必殺アームホーンブーメランッ!とか」
「自壊しちゃうでしょ」
整備が次の工程に移るとき、工場棟の重い扉が開き、ゼニ所長が姿をあらわした。
「基地から急ぎの注文が入った」
「はい?」
トマスは足早にガヅガから離れゼニの元へ。
「物資の輸送が可能な支援機を作れとの事だ。設計図と試作品をこちらで作って置かなければならないらしい。やってくれるな?…」
「あ、それならオレが…(ガヅガから乗り換えのチャーンス!)」
ブレジンが駆け寄ろうとした。
「…トマス君?」
「はい、急いで書き上げます」
トマスは足早に研究棟へ向かった。
「ちっ!またトマスにデリシャスな所取られちまったぜ」
「どうやってもガヅガからは離れられないみたいね、さあ、整備してください」
メアリーが言った。
「ケッ!」
トマスは研究室の机に向かい、白紙を前にペンを走らせた。
整備を終えたブレジンが様子を覗きに来る。
「今回ばかりは難しいだろ?だからこのオレが……はぁ゙ん!?」
設計図はすでに7割書かれていた。
(お、おそろしいヤツだ…)
ブレジンが思っている間も、あちこちにペンを滑らせていく。
「えーと貨物積載部…はこの位の大きさでいけるかな…いやこれだと最大積載量が…」
トマスは何かブツブツ言いながら書いている。
(オレだったら3分ももたない…ていうかオーゼンの時一週間かかったしな)
ブレジンが思ってすぐ、トマスが席を立った。
「出来ました!」
「はー!?」
トマスは設計図をゼニに見せた。
「よし、これで行こう」
「一発OKかよ!?」
ブレジンは頭を抱えた。
組み立ては急ピッチで行われ、数日で試作品が完成した。
「物資運送用支援アームヘッド・トトワルチョです」
トマスが言った。
「だーから、その見た目と名前のセンスは何とかならないのか?」
ブレジンが問う。
「私は嫌いじゃないですよ」
メアリーが言った。
「機体周りを覆う外骨格の内側にキャタピラと輸送用カプセルを隠してあるのか…さすがトマス君だ」
マクタスが呟いた。
ゼニが工場棟に入ってくる。
「基地から連絡が来た、輸送性能の確認のため無線カメラを機体に接続しろとの事だ。今回輸送してもらうものは大量の燃料だ…頑張ってくれ…」
「あー、じゃあオレが(再びチャーンス!)」
「…トマス君?」
「はい、頑張ってみます!」
トマスは新型機トトワルチョに乗り込んだ。
「チッ!またこうなるのか」
ブレジンはそう言いながらも、長い棒に付いた無線カメラを機体先端に取り付け、燃料を輸送カプセルに載せた。
「トトワルチョ、発進します!」
トトワルチョはキャタピラを回転させ、工場棟を後にした。
トマスの乗ったトトワルチョは川沿いの荒地を順調に走っていた。
「ここからならあまり遠くない、もうすぐ着きそう」
トマスは呟いた。
だがその時、突然空から鉄の棒が降り、地面にめり込んだ。
「誰だ!?」
トマスは驚き、トトワルチョの首を上に傾けた。
そこには黒いアームヘッドが宙に浮いており、トトワルチョの目の前に降り立った。
そのアームヘッドは指を突きつけるような動きを見せた。
トマスの元に通信が入る。
「…トマス君、それは連邦のバンシールだ!かなり旧型の機体だが、機動性能が非常に高い!」
マクタスが言った。
「ハハハハ…ご名答」
聞き覚えのある声…敵からの通信だ。
「ティプミーの時と同じ…U.E.Tか!」
トマスはそう言い、トトワルチョの銃口を敵に向けた。
だがバンシールはすでに居なかった。
「ハハハ、遅いなカメさんよ!」
空中に逃げたバンシールは上空からビームを乱れ打ちする。
「こんなに速い!?」
トトワルチョはバック走行しながら上空にライフルを放つ。
しかし機敏に動くバンシールに対してはほとんど当たらない。
「フハハ、やはり最後に笑うのはこのルチネ様だ」
バンシールはもう一度鉄の棒を投げようと構えた。
「…このままじゃ格好の的だ…相手に隙は…」
トマスは一度ライフルを下げた。
鉄の棒がトトワルチョに向かい投げられる!
「今だ!」
トマスは機体を高速でバックさせると同時に、もう一つの武器・スパイクマインを発射した!
狙いを定める為に止まっていたバンシールは避けきれず、スパイクマインが足に突き刺さった。
「フン、たったこれだけか?」
ルチネが笑った瞬間、刺さったことを引き金にマインが爆発した。
「な!」
「やった…!」
空中でバランスを崩したバンシールはギリギリで着地した。
「動かないで…!」
トトワルチョのライフルが、バンシールに突きつけられた。
「ハハハ、違うな、お前が動けないんだ」
ルチネがよく分からない事を言った。
「!」
トマスは気づいた、鉄の棒に囲まれている!?
「フン、やはり遅いカメさんだ。飛んでいる間に2本。着地に1本。そしてこれが…最後の1本!」
ルチネは自信満々に言った。
「トマス君、すぐに鉄の棒を倒すんだ!」
マクタスからの通信だ。
「何が起こるんです!?」
トマスが問う。
「バンシールの特殊兵装、エレクト・ドメインだ!」
マクタスが叫ぶ。
「フ、ご名答!」
ルチネは最後の1本を地面に食い込ませた。
続く…
by kozenicle | 2009-08-06 15:28 | ストーリー:デデバリィ